2021年5月5日

政府、緊急事態延長7日に決定 2週間から1か月で調整
政府は新型コロナウイルス対策として東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に発令中の緊急事態宣言について、11日までの期限を延長する方針を固めた。延長期間は2週間から1か月とする案が浮上。休業要請の範囲などと併せ検討を急ぐ。7日に政府対策本部を開いて決定する。

政府は延長の判断と併せ、宣言に準じた対策が可能となる「まん延防止等重点措置」の追加適用を検討する。北海道と福岡県が有力。福岡県は既に要請しており、北海道も5日に要請を決めた。茨城、岐阜、三重、徳島の各県からも適用要請が相次いでおり、感染状況などを踏まえて慎重に判断する。重点措置の対象は現在、宮城、埼玉、千葉、神奈川、愛知、愛媛、沖縄の7県で、11日が期限となっている。

国民投票法、立憲の修正案を受け入れ 自民・公明が会談
憲法改正の手続きを定める国民投票法改正案について、自民、公明両党は5日、立憲民主党が提示していた修正案を受け入れることを決めた。今国会中の成立をめざす与党は、6日にも衆院憲法審査会で採決する方針だ。

改正案は、大型商業施設への共通投票所の設置など7項目が盛り込まれる内容で、2018年に提出された。しかし、安倍前政権が意欲をみせてきた改憲に警戒感をもつ野党が、改憲への環境が整うことになる同法案への慎重姿勢を崩さず、8国会にわたって継続審議となっていた。ただ、安倍晋三氏が首相を退いたことや、次期衆院選で共闘関係をめざす国民民主党が採決に前向きなことなどから、立憲内にも「潮時だ」との声が強まった。自民と立憲は昨年末に、今国会中に「何らかの結論を得る」ことで合意。4月から憲法審での議論を再開していた。

沖縄・奄美地方が梅雨入り 平年より5~7日早く
気象庁は5日、沖縄地方と鹿児島県の奄美地方が梅雨入りしたとみられると発表した。今季の梅雨入りの確認は全国で初めて。沖縄地方では昨年より11日、平年より5日早く、奄美地方では昨年より12日、平年より7日早かった。今後1週間程度は、低気圧などの影響で曇りや雨の日が多くなる見込みという。

五輪マラソンのテスト大会、札幌でスタート コロナ厳戒
8月の東京五輪マラソン競技のテスト大会となる「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」が5日、札幌市で開かれた。五輪と同じコースを使ったハーフマラソンの部には、日本代表のうち男女4選手や海外のエリート選手ら約70人が参加した。午前9時50分、札幌市中心部の大通公園をスタート。曇り空で肌寒いなか、日本代表の服部勇馬選手らは公園の周回コースを2周したあと、繁華街・ススキノや北海道大学構内などを駆け抜けた。新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、大会実行委員会は沿道での観戦自粛を求めた。

長崎県で最多62人感染 長崎市の病院でクラスター発生
長崎県は4日、県内で新たに62人が新型コロナウイルスに感染し、1人が死亡したと発表した。1日の感染者としては1月9日の60人を上回り、過去最多となった。長崎市の田上病院では30人の感染が判明し、クラスターが発生。県は同日、感染状況を示す県独自のステージを1段階上の「ステージ4」に引き上げ、県内全域に特別警戒警報を出すと明らかにした。また、長崎市を対象とした「まん延防止等重点措置」の適用要請や、市内の外出自粛要請と飲食店などへの営業時間短縮要請の延長について7日に判断するとした。