森会長が辞任表明 後任の候補者検討委設置
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が12日、女性蔑視発言の責任を取って辞任する意向を表明した。武藤敏郎事務総長は記者会見で「後任会長を早急に決める必要がある。国民にとって透明性のあるプロセスでなければならない」と語った。後任候補に橋本聖子五輪担当相が浮上している。他にオリンピアンの小谷実可子氏、山口香氏、高橋尚子氏、室伏広治スポーツ庁長官らの名前も取り沙汰されている。11日、森氏に後任を依頼された組織委評議員で日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏(84)は就任に前向きな姿勢を示していたが、首相官邸が難色を示した。川淵氏は12日に一転して辞退した。
ファイザーワクチン承認へ 早ければ17日から接種開始
米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省の専門部会は12日、製造販売の承認を了承した。早ければ14日に正式に承認され、17日にも医療従事者への先行的な接種が始まる見通し。新型コロナのワクチンが承認されるのは国内では初めて。厚労省はファイザーから年内に約1億4400万回分(約7200万人分)の供給を受ける契約を結んでいる。ワクチンの第1便は12日午前、ベルギー・ブリュッセルから成田空港に到着した。
総務省幹部、首相長男側との会食は延べ12回 衆院予算委
菅義偉首相の長男が関与したとされる総務省幹部の接待疑惑をめぐり、同省は12日の衆院予算委員会で長男側と幹部4人が会食したのは平成28年以降、延べ12回に及ぶと明らかにした。会食ではタクシーチケットや贈答品を受け取るケースもあったという。同省の原邦彰官房長の説明によると、谷脇康彦総務審議官が令和元年から3回、吉田真人総務審議官が2年に2回、放送行政を所管する情報流通行政局の秋本芳徳局長が平成28年から4回、湯本博信官房審議官が31年から3回だった。
内閣不支持、初の4割超え 東京五輪「今夏」反対6割
時事通信が4~7日に実施した2月の世論調査で、菅内閣の支持率は前月比0.6ポイント増の34.8%、不支持率は3.1ポイント増の42.8%だった。不支持は初めて4割を超え、2か月連続で支持を上回った。今夏の東京五輪・パラリンピック開催について聞いたところ、「2022年以降に再延期すべきだ」が最多の35.3%だった。「中止すべきだ」の25.8%と合わせ、6割超が今夏の開催に反対した。