世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が都内で記者会見
旧統一教会が会見 「友好団体の行事に安倍氏からメッセージ」(毎日新聞 2022/7/11 19:47 最終更新 7/11 19:49)
安倍晋三元首相(67)が奈良市で銃撃され死亡した事件を受け、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が11日、東京都内で記者会見を開いた。
事件で逮捕された山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の母親が会員であることを明かした上で、「母親が宗教団体にのめり込んで破産した。安倍氏が団体を国内で広めたと思い、恨んでいた」と同容疑者が供述していることについて「それ(破産)が事件の動機だと判明したら重く受け止めないといけない」と述べた。山上容疑者自身は会員ではないという。
田中会長によると、山上容疑者の母親は1998年ごろから会員になり、2002年に破産したとみられる。田中会長は「(容疑者の母が)破綻されたことは分かっているが、事情は分からない。高額献金を要求したかどうかは記録上、一切残っていない」と述べた。同連合は、会員に毎月の収入の10分の1を献金するよう求めているが、田中会長は「(会員への)ノルマはない。破綻している人に献金を求めるという指導はしていない」と説明した。
また、同連合と安倍元首相との関係については「会員や顧問ではない」としつつ、「友好団体が主催する行事にメッセージが送られてきたことがある。(同連合などが進める)世界平和運動に関しては賛意を表明してくれた」と話した。
旧統一教会「山上徹也容疑者の母は正会員」…2002年頃に経済的破綻は「事実」(読売新聞 2022/07/11 17:15)
安倍晋三・元首相(67)が奈良市内で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の田中富広会長らが11日、東京都内で記者会見し、逮捕された無職山上徹也容疑者(41)の母親が1998年頃から正会員だったことを明らかにした。
山上容疑者は奈良県警の調べに、「母親が多額の献金をして破産した。(同連合を)絶対成敗しないといけないと恨んでいた」と供述していた。
田中会長は「山上容疑者の母親が2002年頃に経済的に破綻していたことは事実」とし、「県警の捜査には全面的に協力する」と話した。
世界平和統一聖殿日本本部(日本サンクチュアリ協会)が声明文を発表
世界平和統一正殿日本本部、安倍氏銃撃事件で声明 「容疑者と接点も関係も一切ありません」(JCASTニュース 2022年07月11日13時06分)
安倍晋三元首相が銃撃された死亡した事件を受け、世界平和統一聖殿日本本部(日本サンクチュアリ協会)が2022年7月9日、公式サイトに声明文を発表した。
「山上徹也容疑者と接点も関係も一切ありません」
事件をめぐっては、逮捕された山上徹也容疑者が供述で「特定の宗教団体」の名を挙げたと報じられている。
日本サンクチュアリ協会は今回の声明で、事件と同団体を関連づけるような報道があるなどと指摘。「当協会の協会長たちに多数のマスコミが質問をして参りましたし、甚だ迷惑な報道も拡散されていますので、ここに声明文を送ります」と説明し、
「日本サンクチュアリ協会は、山上徹也容疑者と接点も関係も一切ありません。また、同容疑者は過去にも当協会集会等への参加記録も一切ございません」
と関連を否定した。
≪ 発表全文 ≫
総会長の名義で発表された声明の全文は以下の通り。
まず、最初に安倍晋三元首相の御逝去に接し、心からの哀悼を捧げます。
さて、7月8日午前11時30分頃、奈良市近鉄大和西大寺駅頭で突如起った安倍元首相狙撃犯人が現行犯逮捕され、その後、マスコミの報道を通して山上容疑者の犯行動機などが発表されております。
それによると、山上徹也容疑者は、「自分の母親が世界平和統一家庭連合(以下、「家庭連合」とする)で、安倍晋三が家庭連合と親しいと知って狙った」と供述し、その分派に所属していたとの報道により、当協会の教会長たちに多数のマスコミが質問をして参りましたし、甚だ迷惑な報道も拡散されていますので、ここに声明文を送ります。
(1)日本サンクチュアリ協会は、山上徹也容疑者と接点も関係も一切ありません。また、同容疑者は過去にも当協会集会等への参加記録等も一切ございません。
さらに、山上容疑者の世界平和統一家庭連合の分派への所属を当サンクチュアリ協会と決めつけていますが、一切根拠のある情報ではなく、マスコミやその他の推測記事や悪意ある印象操作によるものと断じ撤回を求めます。
(2)また、山上容疑者の母親が宗教団体に献金を捧げて来たとの報道ですが、当日本サンクチュアリ協会では、一円たりとも献金をいただいた事実はありません。
(3)安倍元首相との当協会の関係ですが、そもそも、私どもは自由と正義、平和を愛する日本国民として、安倍晋三元首相を尊敬し、多くの政策を支持し、応援をして参りましたのは事実ですが、2015年3月1日設立の歴史の浅い当協会が、安倍元首相から祝電をいただくとか、集会に来ていただくとか何かをして頂いたという事実は一切ございません。
山上容疑者の安倍元首相狙撃事件は、ショックであり、ただただ御冥福を祈るのみです。
(4)また、当協会の銃に対する考え方に対しても、マスコミは先入観をもって、多くの誤解を招く論議を拡大しておりますが、アメリカに本部を置く当協会においては、そのアメリカ合衆国憲法修正2条に認められた自由と安全を守るために銃を保持することは重大な権利となっていることを知っております。当協会は日本国憲法の下で法を遵守し、違法行為を行っているということは、一切ありません。
銃による山上容疑者の犯罪と当サンクチュアリ協会を結びつける悪なる意図をもった一切の行為に関して謝罪を求め、撤回を願います。
世界平和統一聖殿 とは (Wikipediaより)
文亨進(ムン・ヒョンジン、1979年9月26日 – )は、世界基督教統一神霊協会(統一教会)の教祖文鮮明と韓鶴子の7男。
ハーバード大学で哲学と神学を学ぶ、とされていたが後に学歴詐称が発覚。在学していたと自称していた学生時代には仏教に傾倒し、髪を剃り僧服を着用していた。超宗教的な活動にも積極的で、チベット仏教の最高指導者、ダライラマ、韓国最大の仏教宗派、曹渓宗(チョゲチョン)の前総務院長である法藏(ポブジャン)など面会している。
文鮮明の死後、統一教会とは活動を別にして、世界平和統一聖殿(サンクチュアリ教会)を率いた。
文亨進は有力なトランプ支持者であるとされ、AR-15ライフルを重要視する“Rod of Iron Ministries”を率いている事で知られ、2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件にも参加した。