【2022年参院選】比例候補者を支援する業界団体(自民)と労働組合(立民、国民)の集票力

2022年参院選_業界団体・労働組合の比例集票力 政治・経済

自民・比例 業界団体の集票力に衰えも

人気漫画「ラブひな」作者がトップ53万票…比例自民の個人名票、業界団体の集票力に衰えも(読売新聞 2022/07/12 09:24)

10日に投開票された参院選では、自民党は比例選に33人を擁立し、18人が当選した。インターネットを武器に多くの得票を獲得した当選者がいる一方、業界団体の集票力が衰えて落選する候補者も出て、明暗が分かれた。

個人名票を最も集めたのは、人気漫画「ラブひな」などの作者として知られる赤松健氏だった。特定の支援団体はないが、ネットを中心に選挙戦を展開し、約53万票を獲得した。2019年の前回選まで3回連続で党内トップ当選を果たした全国郵便局長会の組織内候補の得票数を約11万票も上回った。

当選上位には、日本医師連盟や全国建設業協会、全国農政連など「常連組」も食い込み、組織票の強さを見せつけた。

集票力の陰りが著しい組織も目立った。日本遺族政治連盟の支援を受けた現職の水落敏栄氏は6年前に約11万票で当選した。しかし、今回は約8万票にとどまって落選した。支持者の高齢化などが影響したとみられる。防衛関係の支援を受けた現職の宇都隆史氏も6年前には、14万票近く集めたが、今回は約10万票まで落ち込み、議席を失った。民進党を経て、今回は自民から出馬した元議員の藤末健三氏は、立正佼成会の支援も受けたが落選した。

労組出身議員に明暗 立民は5人全員当選、国民は1人落として3議席

労組出身議員に明暗 国民から立民に乗り換えた労組も<参院選2022>(東京新聞 2022年7月11日 21時12分)

参院選比例代表では、立憲民主党の労働組合出身の候補5人が全員当選した一方、国民民主党の労組出身候補は副代表を務める現職が落選し、明暗が分かれた。連合傘下の産業別労働組合(産別)には、国民から立民へ支援政党を乗り換える動きもあった。

立民は比例代表で7議席を獲得し、労組の組織内候補は5人が前回に続いて全員当選。国民は労組の4人を立てたが、3議席の獲得にとどまり、電機連合出身の矢田稚子氏が苦杯をなめた。

鉄鋼や造船などの労組でつくる基幹労連と、機械や金属産業の中小労組でつくる「ものづくり産業労働組合(JAM)」は、参院選で3年ごとに順番に相互支援する形で組織内候補を擁立してきたが、3回続けて国政への送り出しに失敗。前回は国民からの立候補だったが、今回は当選の可能性を高めるためとして、立民からの立候補に切り替え、新人が議席を獲得した。

野党の弱体化を受け、労組が今後、基幹労連とJAMのような支援政党の変更を検討する可能性もある。

労働組合の集票力(立憲民主党、国民民主党)