2022年2月23日

【天皇陛下 62歳の誕生日】

天皇陛下、皇居で誕生日の祝賀行事「国民の幸せと国の発展を願う」

天皇陛下は23日、62歳の誕生日を迎え、皇居・宮殿で祝賀行事に臨まれた。新型コロナウイルス禍を受け、昨年同様、三権の長らが集う「宴会の儀」や駐日大使らを招く「茶会の儀」は見送られ、一般参賀は3年連続で取りやめとなった。

行事の規模が大幅に縮小される中、宮殿「松の間」では「祝賀の儀」があり、皇后雅子さまも同席。三権の長や外交団長ら12人が出席し、代表で岸田文雄首相がお祝いの言葉を述べた。陛下は祝意に感謝した上で「この機会に国民の幸せと国の発展を願うとともに、友好各国の元首のご健勝と国民の幸せを願います」などと応えた。

女性天皇、7割超が容認 「女系」も5割 毎日新聞・埼玉大調査
毎日新聞社は昨年11月から今年1月にかけて、埼玉大社会調査研究センター(松本正生シニア・コーディネーター)と共同で、時事問題に関する世論調査「日本の世論2021」を実施した。天皇の皇位継承について「男子がいない場合のみ、女子の継承を認めるべきだ」(41%)と「男女にかかわらず、天皇の第1子の継承を優先すべきだ」(35%)を合わせて回答者の7割超が女性天皇を容認。「男子の継承を維持すべきだ」は10%にとどまった。

現行制度では、父方が天皇の血筋である「男系」の男子のみが皇位を継承できる。女子が天皇に即位し、その子が皇位を継承すると、母方が天皇の血筋である「女系」の天皇となる。女性天皇容認の回答者に女系天皇について尋ねたところ「女系による継承を認めるべきだ」が70%を占め、「男系による継承を維持すべきだ」は10%だった。女系容認派は回答者全体の52%に当たる。

【ウクライナ情勢関連】

米国務長官、露外相との会談中止を表明 「侵攻始まり、意味無い」
ブリンケン米国務長官は22日の記者会見で、24日に予定されていた米露外相会談を取りやめると表明した。ロシアのプーチン大統領によるウクライナ東部の親露派支配地域への派兵指示により「ウクライナへの侵攻は始まっており、ロシアが外交を拒否しているのは明らか。現時点で会談することに意味がない」と述べた。米側は、ロシアがウクライナに侵攻しないことを会談開催の条件にしていた。

ウクライナ関与に消極的な米世論 バイデン氏、かじ取りに苦慮
米国ではウクライナ情勢への関与に消極的な論調が強く、最近の世論調査でも半数超が「関わるべきではない」と答えた。バイデン米大統領はロシアへの制裁強化に踏み切ったが、情勢の緊迫化が原油高や国内の物価上昇に拍車をかけるリスクを気にかけており、難しいかじ取りに苦慮している。CBSの調査では、ロシア対応を「支持しない」が60%に上り、「支持する」の40%を大きく上回った。「内向き」な傾向がある一方で、共和党支持層を中心に34%が「ロシアに融和的過ぎる」と答えるなど、ロシアへの強硬な対応を求める声もある。

ウクライナ派兵は「状況次第」 プーチン大統領

緊迫化するウクライナ情勢、いま何が起こっているのか。

記者会見したプーチン氏は、ウクライナ東部の紛争解決を目指した「ミンスク合意」について、「もはや存在しない」と明言。一方で、直ちにウクライナへ派兵する意向はなく、どのような行動を取るかは「現地における具体的な状況次第だ」と説明した。

ウクライナ情勢 各国がロシアへの制裁措置発表 反発強める
ロシアがウクライナ東部の親ロシア派が事実上支配する地域の独立を一方的に承認し軍を送る準備を整   えていることに対して、アメリカをはじめとする各国は相次いで制裁措置を発表し反発を強めている。バイデン大統領は「ウクライナへの侵攻の始まりだ」と強く非難してロシアの金融機関などに制裁を科すと発表するとともに、ホワイトハウスのサキ報道官が米ロ双方で原則合意していた首脳会談は実施できないという考えを示した。

EU=ヨーロッパ連合やイギリス、オーストラリア、それにカナダなども相次いで制裁措置を発表したほか、ドイツはロシア産の天然ガスをドイツに送る新たなパイプライン「ノルドストリーム2」の稼働に向けた手続きを停止する考えを示すなど反発を強めている。台湾の新聞「自由時報」の電子版は「ウクライナ情勢がさらに悪化した場合、台湾がロシアへの半導体の禁輸などを行う可能性がある」と伝えた。

岸田首相、露のウクライナ派兵で制裁措置発表 関係者ビザ停止など
岸田文雄首相は23日、ロシアによるウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州の親露派支配地域の独立承認と派兵指示に対し、日本政府の制裁を発表した。①2地域の関係者の査証(ビザ)発給停止、資産凍結②2地域との輸出入禁止③ロシア政府による新規ソブリン債(国債、政府機関債など)の日本での発行・流通禁止――を実施する。公邸前で記者団に「事態が悪化する場合、G7をはじめ国際社会と連携し、さらなる措置を速やかに進める」と説明した。

NY株続落、482ドル安 ウクライナへの本格侵攻を警戒
連休明け22日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は4営業日続落し、前週末比482.57ドル安の3万3596.61ドルで取引を終えた。ロシアによるウクライナへの本格的な軍事侵攻が警戒され、投資リスク回避の売りが膨らんだ。

運休続くJR北海道 札幌-新千歳空港間、再開は夜にずれ込み
大雪の影響で列車の運休が続くJR北海道は23日、夕方までの再開を目指していた千歳線札幌―新千歳空港間の運転が夜にずれ込むと発表した。千歳市周辺では降雪が続き、除雪作業に時間がかかっているためという。一方、22日に発着予定だった全228便が欠航した新千歳空港では23日、一部の便が運航を再開したが、午後1時半時点で発着便73便が欠航を決めている。

韓国で新規感染17万人超、過去最多を大幅更新…金首相「数だけで恐れる理由はない」

韓国の保健当局は23日、新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が前日から約7万人増えた17万1452人となり、過去最多を大幅に更新したと発表した。変異株「オミクロン株」の感染拡大によるもので、1週間で感染者が倍増した。1日当たりの新規感染者が今後、最大27万人に達するとの予測もある。3月9日に大統領選を控える中、感染者急増が 文在寅ム政権の防疫対策の失敗と捉えられれば、左派系与党・共に民主党の 李在明候補に逆風となるため、政権は国民の不安解消に躍起になっている。

【1年前の今日の出来事】 2021年2月23日