2022年2月24日

【ウクライナ情勢・・ロシア軍、ウクライナ攻撃を開始】

ロシア軍、ウクライナで攻撃開始 全面侵攻か 軍事拠点にミサイル
米メディアによると、ロシア軍は24日、ウクライナ東部で攻撃を開始した。また、ロイター通信は、首都キエフと北東部ハリコフにあるウクライナ軍の軍事拠点がミサイル攻撃を受けたと報じた。また、ロイター通信によると、ロシアのインタファクス通信は24日、ロシア軍がウクライナ南部オデッサと東部マリウポリに侵攻したと報じた。

ウクライナ各地にロシアがミサイル攻撃 地上部隊も主要都市に迫る
ロシア軍は24日、ウクライナへの全面的な侵攻を開始した。同国政府などによると、首都キエフなど各地の軍事施設がミサイル攻撃や空爆を受けたほか、地上部隊も国境を越え、主要都市に迫っている。キエフでは銃撃戦も起きており、戦線はさらに拡大する可能性がある。欧米などは強く非難し、ロシアへの制裁を強化する方針だ。

ロシアのプーチン大統領は24日午前6時(モスクワ時間)、テレビ演説で、親ロシア派組織とウクライナ軍の対立が続く同国東部での「特殊軍事作戦」の実施を宣言。米国や北大西洋条約機構(NATO)の脅威が迫っているとして「ロシア、そして国民を守るにはほかに方法がなかった」と主張した。「ウクライナ領土の占領はない」とも話した。

ウクライナ国境近くに集結するロシアの戦車=ロシア南部ロストフナドヌーで2022年2月23日

ウクライナ侵攻「暗黒の日だ」 米欧、大規模な追加制裁を検討
ロシア軍は24日、ウクライナに侵攻し、首都キエフを含む複数の都市でインフラや軍事施設などをミサイルで攻撃した。プーチン露大統領が「特別な軍事作戦」を許可した。ウクライナ政府によると、40人以上のウクライナ兵が死亡し、民間人にも犠牲が出ている。ロイター通信などが報じた。ウクライナ政府は全土に戒厳令を出し、「侵略戦争」を止めるよう国際社会に支援を呼びかけた。タス通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの外交関係を断絶すると表明した。

欧米諸国からは「ウクライナにとって恐怖の日、欧州にとって暗黒の日だ」(ショルツ独首相)など、ロシアによる軍事行動を国際法違反だと強く非難する言葉が相次いだ。一層の侵攻を抑止するための大規模な追加制裁を検討する。

交戦・爆発、100人死亡か 全土に戒厳令、ロシアと断交―国民に決起呼び掛け・ウクライナ
ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシア軍の本格侵攻を受け、全土に戒厳令を敷いた。既に親ロシア派武装勢力が実効支配していたウクライナ東部のみならず、隣国ベラルーシや、ロシアが2014年に一方的にウクライナからの併合を宣言したクリミア半島からもロシア地上部隊が侵入。現地からの報道によれば、民間人を含め100人前後の死者が出ているもようだ。

戒厳令下では市民の私権が制限され、企業には国防上の協力が要請される。ゼレンスキー氏は演説や動画メッセージで「プーチン(ロシア大統領)はウクライナを破壊しようとしている」と危機感を示し、ロシアとの国交断絶を宣言。国民に平静を保つよう求める一方、「われわれの土地を守ることを望む全ての人に武器を与える」と述べ、決起を呼び掛けた。

バイデン氏「国際社会の批判まとめる」、ウクライナ大統領と電話会談…対露包囲網を構築へ
バイデン米大統領は23日夜、ロシアの対ウクライナ軍事作戦の開始を受けて声明を発表し、「(ロシアの)プーチン大統領は、周到に準備した戦争(の実行)を選択した。破滅的な人命損失と人間の苦しみをもたらすことになる。全責任はロシアにある」と糾弾した。

バイデン氏は「米国と同盟国、友好国は結束し断固たる対応を講じる」と述べ、欧州や日本などと連携して、さらに厳しい制裁をロシアに科す方針を示した。24日にオンラインで開かれる見通しの先進7か国(G7)首脳会議に出席した後、米国民向けに演説する。

バイデン氏はまた、23日夜から24日未明にかけて、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で会談し、支援を続ける方針を伝えた。バイデン氏は「我々は国際社会の批判をまとめあげていく」と述べ、対露包囲網を構築する考えも示した。

首相「速やかに」ロシアに追加制裁へ 在留邦人の安全確保急ぐ
日本政府は24日、ウクライナに侵攻したロシアに対し、追加制裁に踏み切る調整に入った。政府はウクライナ国内の情勢が一気に緊迫化したことを受け、残る約120人の在留邦人の安全確保を急ぐ。

追加制裁の項目では、軍事転用可能な先端資機材の輸出規制や、ロシア金融機関の日本国内での取引停止、関係者の資産凍結などが浮上。ベラルーシも対象とする案が出ている。岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で「事態の変化に応じてG7(主要7カ国)をはじめとする国際社会と連携し、更なる措置に速やかに取り組んでいきたい」と語った。首相は24日夜のG7首脳会議で各国の意向を確認し、追加制裁の具体的な内容や実施のタイミングを決める方針だ。

与野党、ロシアのウクライナ侵攻を非難 協調し、異例の審議中断

立憲民主党の蓮舫氏が「国家安全保障会議(NSC)を開くべきだ」との主張に中断する参院予算委=24日午後

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始したことを受け、与野党は24日、ロシアへの非難を表明し、政府に追加制裁や邦人保護の徹底を求めた。国会運営については、政府対応を優先させるため協調する方針を確認した。

国会では、参院予算委員会で2022年度当初予算案が実質審議入りしたが、午後の質問に立った立憲の蓮舫氏が「邦人保護や情報収集のため国家安全保障会議(NSC)を今すぐ開くべきではないか」と提案した。与野党は協議したうえで審議を約1時間中断。その間、岸田文雄首相と閣僚は首相官邸でNSC関係閣僚会合を開いた。参院予算委では17年3月、北朝鮮によるミサイル発射への対応で中断したことがあった程度で、政府対応で審議を止めるのは異例だ。

日経平均終値2万5970円82銭  緊迫するウクライナ情勢で売り注文集まり昨年来安値を更新
24日の日経平均株価の終値はおとといの終値より478円79銭値下がりし、2万5970円82銭となった。ウクライナ情勢をめぐり朝方から売り注文が集まり、日本時間の正午過ぎにロシアのプーチン大統領が「特別な軍事作戦を実施する」と表明したことが伝わると下げ幅は一時、650円を超えた。終値としては昨年来安値を更新し、約1年3か月ぶりの安値となった。

原油急騰、NY先物は一時100ドル超え 7年7カ月ぶりの高値に

原油、7年ぶり100ドル台 ロシア攻撃開始で供給懸念

ロシアがウクライナに侵攻したことで原油が急騰している。指標となるニューヨーク商業取引所の米国産WTI原油の先物価格は24日、一時1バレル=100ドルを上回った。100ドルを超えるのは2014年7月以来、約7年7カ月ぶり。ロシアは米国とサウジアラビアに続く世界3位の産油国だ。欧米は経済制裁を強める見通しで、ロシア産の原油の流通が滞ることが懸念されている。

噴火警戒レベル、阿蘇山引き上げ レベル3に
気象庁は24日、熊本県の阿蘇山で火山活動が高まっているとして、噴火警戒レベルを火口周辺規制の2から、入山規制の3に引き上げたと発表した。火口から約2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼び掛けた。

新潟・津南で積雪419センチ観測 「平成18年豪雪」超え

日本海側で記録的な積雪_新潟県津南町で419センチメートル

冬型の気圧配置の影響で23日から24日にかけ、日本海側を中心に雪が降り続いた。気象庁によると、新潟県津南町で24日未明に419センチの積雪を観測。「平成18(2006)年豪雪」で記録した416センチ(06年2月5日)を超え、この地点の史上1位を更新した

北海道・新千歳空港で受験生ら4000人足止め 積雪で列車運休
北海道の空の玄関口・新千歳空港(千歳市、苫小牧市)では23日から24日にかけ、JR北海道が積雪のために札幌駅と結ぶ列車を運休したため、受験で訪れた高校生や観光客ら約4000人が足止めされた。滞留解消に向け、同社は24日午前3時ごろから臨時列車を運行した。

空港を運営する北海道エアポートなどによると、23日午後6時半時点で空港内にいた利用客は約7000人。未明の臨時列車で約3400人が札幌方面に移動し、約660人が一夜を明かした。JR北海道は24日朝から新千歳空港―札幌間では大幅に本数を減らして運行。他区間でも除雪を進め、道内での全面復旧を目指す。

【1年前の今日の出来事】 2021年2月24日