地下鉄サリンから29年 遺族「事件終わってない」―東京
14人が死亡、6000人以上が負傷したオウム真理教による地下鉄サリン事件は、20日で発生から29年となった。東京メトロ霞ケ関駅(東京都千代田区)では、遺族の高橋シズヱさん(77)らが犠牲者を追悼した。初期対応した駅助役の高橋一正さん=当時(50)=ら駅員2人が亡くなった霞ケ関駅では、発生時刻に近い午前8時10分に駅員が黙とう。古沢茂明駅務管区長(56)が献花した。
地下鉄サリン事件から29年 高橋シズヱさん「私たちが風化防ぐと誓った」 霞ケ関駅で献花、犠牲者悼む
事件は1995年3月20日、朝の通勤ラッシュ時間帯に地下鉄丸ノ内線と日比谷線、千代田線の計3線5列車にオウム真理教の幹部らが猛毒サリンをまいた。オウム真理教による一連の事件で教団元代表の麻原彰晃元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫=ら計13人の死刑が確定、2018年7月に執行された。
自民・森山氏、岸田首相の処分「執行部で議論」 立民幹事長「国民の納得を」
自民・森山氏、岸田首相の処分「執行部で議論」 立民幹事長「国民の納得を」
自民党の森山裕総務会長は20日、派閥の政治資金規正法違反事件を受けた岸田文雄首相(党総裁)と二階俊博元幹事長への処分について、まずは党執行部で議論する考えを明らかにした。
一方、立憲民主党の岡田克也幹事長は、裏金事件に関係した自民党議員への処分について「形式的なものだと、とても納得できない。国民も納得できるものでないと、かえって逆効果になるのではないか」と指摘した。
二階元幹事長に“重い処分”案が浮上 否定的な意見も…慎重に対応検討 自民・政治資金問題
二階派の会長で、不記載額の大きかった二階元幹事長に対しても、重い処分を行う案が浮上している。ただ、党の要の幹事長を長く務めた二階氏への重い処分には、否定的な意見や「処分前に自ら出処進退を申し出てもらうべきだ」との声も上がっていて、慎重に対応を検討している。
衆院3補選、自民に裏金逆風 島根も苦戦、東京・長崎は不戦敗?
衆院3補選、自民に裏金逆風 島根も苦戦、東京・長崎は不戦敗?
衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補選(4月16日告示、28日投開票)では、派閥の政治資金パーティー裏金事件の影響で自民党に逆風が吹いている。告示まで1カ月を切り、東京15区と長崎3区は不戦敗の可能性が高まっている。公認候補を擁立した島根1区でも苦戦を強いられている。
円下落、4カ月ぶり151円台 日銀の緩和継続観測で―ロンドン外為
20日朝のロンドン外国為替市場では、日銀によるマイナス金利政策解除後も当面は緩和的な金融環境が続くとの見方から円売り・ドル買いが加速し、円相場は昨年11月中旬以来約4カ月ぶりに1ドル=151円台に下落した。午前9時現在は151円40~50銭と、前日午後4時比73銭の円安・ドル高。
デフレ脱却「失敗」の歴史 異例の緩和、四半世紀ぶり転機―日銀
デフレ脱却「失敗」の歴史 異例の緩和、四半世紀ぶり転機―日銀
バブル経済崩壊後、日銀は25年にわたり異例の金融緩和策を繰り出してきたが、デフレからの完全脱却は果たせず「失敗」の歴史が続いた。植田和男総裁は2%の物価目標の持続的・安定的な実現が見通せたと判断、マイナス金利を解除したが、賃金と物価がともに上昇する好循環が持続せず、日本経済が長期停滞から抜け出せなければ、「拙速な正常化」との批判を浴びるリスクがある。
愛子さま、学習院大を卒業 笑顔で「充実した4年間」―卒論は「式子内親王と和歌」
愛子さま、学習院大を卒業 笑顔で「充実した4年間」―卒論は「式子内親王と和歌」
天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(22)は20日午前、学習院大(東京都豊島区)の卒業式に出席された。4月から日本赤十字社の嘱託職員として勤務し、成年皇族としての公務と両立させる。
卒業論文の題は、中世を代表する女流歌人の一人を取り上げた「式子(しょくし)内親王とその和歌の研究」と明かし、提出時には「ほっとした気持ちと同時に大きな達成感がありました」と振り返った。
100歳まで生きたい? 日本人は後ろ向き 幸福度も低く 民間調査
100歳まで生きたい? 日本人は後ろ向き 幸福度も低く 民間調査
国連が定めた20日の「国際幸福デー」を前に、博報堂DYホールディングス傘下のシンクタンク「100年生活者研究所」が、国内と海外5カ国の市民を対象に、100歳まで生きたいかや幸福度について調査したところ、日本が最も低い結果となった。
米政権、インテルに補助金1兆円超 中国依存脱却へ先端半導体支援
米政権、インテルに補助金1兆円超 中国依存脱却へ先端半導体支援
バイデン米政権は20日、米半導体大手インテルに85億ドル(約1兆2800億円)の補助金を交付すると発表した。最先端半導体の開発、製造能力の増強を支援する。戦略物資である半導体の国内生産拡大を促し、経済安全保障を強化。サプライチェーン(供給網)の中国依存脱却を目指す。
北朝鮮、固体燃料エンジン実験に「成功」 極超音速ミサイル用
朝鮮中央通信は20日、北朝鮮のミサイル総局が19日、東倉里の「西海衛星発射場」で「新型中長距離極超音速ミサイル」用の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を行ったと伝えた。金正恩朝鮮労働党総書記が視察し、実験は成功したという。
極超音速ミサイルは、音速の5倍(マッハ5)以上で低い高度を変則的に飛行する兵器で、迎撃を難しくするとされる。さらに、固体燃料エンジンを使ったミサイルは迅速な発射が可能で、奇襲能力を高める。