ガザ病院爆発、「パレスチナ側による誤射の可能性」=仏軍事偵察局…ロイター
ガザ病院爆発、「パレスチナ側による誤射の可能性」=仏軍事偵察局(ロイター 2023年10月21日午前 10:37 GMT+9)
[パリ 20日 ロイター] – フランスの軍事偵察局(DRM)は20日、パレスチナ自治区ガザの病院で17日に起きた爆発について、イスラエル軍の空爆によるものではなく、パレスチナ側のロケット弾発射の失敗によるものである可能性が高いとの分析を明らかにした。衝撃によるクレーターが、イスラエル軍のミサイルによるものにしては小さすぎるという。
DRMは「イスラエル軍の攻撃だと断言できるものは何もないが、最も可能性の高い仮説はパレスチナ側のロケット弾の発射事故で、火薬量は約5キロ」と説明。パレスチナ側のグループは、同程度の火薬を装填する小口径のロケット弾を装備しているとした。
発射した組織については特定せず、正確な発射地点も示さなかった。
DRMがこのような情報を公表するのは異例。病院を攻撃した「犯人」についてさまざまな見方が出ていることから今回、マクロン大統領の指示により調査結果の公表に踏み切ったという。
ガザ市にあるアル・アハリ病院で起きた爆発を巡っては、イスラム組織ハマスが実効支配するガザの保健当局がイスラエル軍の空爆で引き起こされたと主張。ガザ保健当局は18日、死者数は471人と発表した。これに対し、イスラエルはパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」によるロケット弾発射の失敗が原因だとしている。
ガザ病院爆発、イスラエルの「関与なし」 米が現段階で分析…CNN
ガザ病院爆発、イスラエルの「関与なし」 米が現段階で分析(CNN 2023.10.19 Thu posted at 09:19 JST)
(CNN)米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は18日、前日にパレスチナ自治区ガザ地区で発生した病院爆発について、米政府は現段階でイスラエルの「関与はない」とみていることを明らかにした。
バイデン大統領も、パレスチナの武装組織が爆発の背後にいると発言していた。
ワトソン氏によると、米国の評価は上空からの画像や傍受した情報、オープンソースの情報の分析に基づいているという。
同氏は「引き続き情報を集めているが、現段階では17日にガザで起きた病院爆発はイスラエルによるものではないとみている」と説明した。
別の複数の米当局者はCNNに、爆撃はパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」が発射したロケットによるものであることが米情報機関が集めた初期情報で示唆されていると明らかにした。
情報筋の1人によると、収集された情報には爆発の分析が含まれており、病院の爆撃は空爆ではなく地上での爆発によるものだったことがうかがえるという。この情報筋は、爆弾が落とされたことを示すクレーターはなく、地上レベルでの爆発が起きた場合と同様に広範な火災被害とがれきの散乱があったと明らかにした。
この分析は、情報当局者が病院への攻撃はロケット弾発射の失敗だったとの見方に傾く根拠の一つとなっている。
ただし、爆発分析は情報機関が調査しているものの一つにすぎず、情報機関は同地域に情報収集のリソースを集中投入している。最終的な評価は下しておらず、まだ証拠を収集中だという。