2023年2月25日 今日の出来事

国公立大2次試験・前期日程始まる 23万人志願、倍率2.9倍

国公立大2次試験の前期日程が25日、全国の大学で始まった。171大学590学部が実施し、志願者は23万1450人で、募集人員に対する倍率は昨年と同じ2.9倍。依然として試験会場での新型コロナウイルス対策が課題となっている。

国立大(82大学394学部)には17万6484人が志願し、倍率は2.8倍。公立大(89大学196学部)の志願者は5万4966人で、倍率は3.3倍に上る。大手予備校によると、医・歯系や経済系の人気が高まる一方、国際系は新型コロナの影響で倍率が低迷する傾向が出た。

後期日程は3月12日以降に135大学414学部で、一部公立大の中期日程は同8日から26大学35学部で実施される。

国公立大2次試験の前期日程が始まる

「停戦の呼びかけにだまされるな」 安保理で米国務長官が中国けん制

ロシアによるウクライナ侵攻から1年を迎えた24日、国連安全保障理事会は閣僚級会合を開いた。米国のブリンケン国務長官は「いかなる理事国も、ロシアのウクライナに対する戦争を支援しながら平和を呼びかけるべきでない」と述べ、「一時停戦や無条件停戦の呼びかけにだまされるな」と強調した。名指しは避けたが、双方に停戦などを呼びかけた中国をけん制した形だ。

中国外務省は24日、ウクライナ情勢をめぐり自国の立場を説明する文書を発表した。その中で、ロシアとウクライナ双方に歩み寄りを求め「早期の直接対話を再開し、全面的な停戦を達成すべきだ」と強調。「中国が建設的な役割を果たし続けることを望んでいる」と仲介に意欲を示した。

国連安全保障理事会の閣僚級会合で演説する米国のブリンケン国務長官(右手前)=米ニューヨークの国連本部で2023年2月24日

「プーチン似」の男性投げ飛ばすバンクシーの絵、ウクライナの切手に

ロシアによる侵攻から1年を迎えたウクライナで24日、謎の路上芸術家として知られるバンクシーが描いた、少年が男性を柔道で投げ飛ばす壁画を再現した切手が販売された。

壁画は、ウクライナの首都キーウ近郊のボロジャンカの破壊された壁に描かれたもの。昨年11月、バンクシーが自身のインスタグラムに投稿した動画の中で取り上げていた。

バンクシーによる作品は他にもあったが、切手となった壁画は少年に投げ飛ばされる男性がロシアのプーチン大統領に似ていたことから、ひときわ注目を集めていた。切手には「Get lost Putin(プーチン出て行け)」との言葉も書かれている。

ウクライナで2023年2月24日、ロシアの侵攻から1年の節目に発行された、謎の路上芸術家バンクシーの絵が再現された切手

この日、キーウ中心部の郵便局には、切手を求める市民が大勢集まった。ウクライナ郵政公社社長はロイター通信に「この切手とこの絵は、全てのウクライナ人が敵に対して感じていることを的確に表している」と語った。

国内広告費、2022年は過去最高の7兆円超 ネットが好調

広告大手の電通が24日発表した2022年の国内の広告費は前年比4.4%増の7兆1021億円で、データを取り始めた1947年以降で過去最高を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限の緩和で外食や交通・レジャー関連の需要が回復。北京冬季五輪・パラリンピックも寄与した。

これまで過去最高だった07年の7兆191億円を上回った。インターネット広告費は同14.3%増の3兆912億円。初の3兆円超えで、全体の43.5%を占めた。ユーチューブなどの視聴時に流れるインストリーム広告が好調。ネットと接続したコネクテッドTVの広がりでテレビ関連動画広告費は同40.6%増と高い伸びだった。

テレビ、新聞、雑誌、ラジオのマスコミ4媒体のネット以外の広告費は同2.3%減の2兆3985億円だった。ラジオはファッションや外食が好調で前年より2.1%増えたが、ほかの3媒体は東京五輪・パラリンピックの反動減などで前年を下回った。

日本の総広告費推移(億円)

NY円、一時136円52銭 2カ月ぶり円安水準

24日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=136円52銭と昨年12月以来、約2カ月ぶりの円安ドル高水準を付けた。米国の物価に関する統計を受け金融引き締めの長期化懸念が強まり、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが広がった。1月中旬の1ドル=127円台半ばから約1カ月で9円近く下落した。

為替市場の午後5時現在は前日比1円84銭円安ドル高の1ドル=136円47~57銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1.0539~49ドル、143円86~96銭。

朝方発表された1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の前年同月比上昇率が市場予想を上回り、米長期金利が上昇した。一方、日銀の次期総裁候補となった経済学者の植田和男氏が衆院の所信聴取で「現在の日銀の金融政策は適切」との見解を述べたことから、金融緩和策の修正観測が後退した。

北野天満宮で梅花祭、芸舞妓が野点に 早咲きと中咲きが見頃迎える

梅の名所として知られる北野天満宮(京都市上京区)で25日、祭神・菅原道真の遺徳をしのぶ梅花祭(ばいかさい)があった。境内には約50種、1500本の梅が植えられており、早咲きと中咲きが見頃を迎えている。

この日は神事のほか、北野天満宮とゆかりのある花街・上七軒(かみしちけん)が献茶の儀を行い、紅梅殿前の特設会場で芸舞妓(げいまいこ)が抹茶を出す野点(のだて)茶会を催した。白塗りにさわやかな着物姿の芸舞妓が笑顔で参拝者を接待した。

同天満宮によると、茶会には例年約3千人が訪れているが、新型コロナ対策のため、人数制限を行っており、今年は約2千人に縮小した。

梅花祭は900年以上の歴史があるとされる。

梅花祭の野点で抹茶をふるまう芸妓(げいこ)ら=2023年2月25日午前、京都市の北野天満宮

全国で新たに1万4846人感染確認 死者は72人 新型コロナ

厚生労働省は25日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万4846人確認されたと発表した。前週の土曜日より約2000人減少した。死者は72人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道691人▽東京1182人▽愛知1024人▽大阪909人▽福岡675人――など。

<新型コロナ・25日>東京都で新たに1182人が感染、12人死亡

東京都は25日、新型コロナウイルスの新たな感染者1182人と死者12人を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、25日時点で975.6人で、前の週に比べて71.4%。

<新型コロナ・25日>東京都で新たに1182人が感染

【1年前の今日の出来事】 2022年2月25日