ウクライナ各地にロシアがミサイル攻撃 地上部隊も主要都市に迫る
ロシア軍は24日、ウクライナへの全面的な侵攻を開始した。
同国政府などによると、首都キエフなど各地の軍事施設がミサイル攻撃や空爆を受けたほか、地上部隊も国境を越え、主要都市に迫っている。キエフでは銃撃戦も起きており、戦線はさらに拡大する可能性がある。欧米などは強く非難し、ロシアへの制裁を強化する方針だ。
他方、ロシアのプーチン大統領は、24日午前6時(モスクワ時間)、テレビ演説で、親ロシア派組織とウクライナ軍の対立が続く同国東部での「特殊軍事作戦」の実施を宣言。米国や北大西洋条約機構(NATO)の脅威が迫っているとして「ロシア、そして国民を守るにはほかに方法がなかった」と主張した。「ウクライナ領土の占領はない」とも話した。
また、「ロシアは世界で最も強力な核保有国の一つ」と欧米に警告した。プーチン氏は「ソ連崩壊で多くのものを失ったが、現代のロシアは世界で最も強力な核保有国の一つ」というだけでなく、「最新兵器でも優位性がある」と強調。「我が国を攻撃すれば、壊滅し、悲惨な結果になることに疑いない」と主張した。
ロシアのウクライナ侵攻、ネット上に情報続々 宣戦布告はYouTubeに、火の手の様子はTwitterに
ロシアのプーチン大統領は2月24日(現地時間)、「ウクライナ東部住民を保護するための特別な軍事作戦を実施する」と表明した。このプーチン大統領の演説は、ロシアの報道機関がYouTube上で配信している。Twitter上でも複数のユーザーから、ウクライナの各所で火の手が上がっていることが報告されている。
在日ウクライナ大使館(@UKRinJPN)は24日午後0時32分に、「戦争が始まりました。国際社会にサポートを願います」とTwitter上に投稿。
戦争が始まりました。
— 在日ウクライナ大使館 (@UKRinJPN) February 24, 2022
国際社会にサポートを願います。
在日ウクライナ人の政治評論家ナザレンコ・アンドリーさんは「ハリコフ市、今」と同市で火の手が上がっている様子をツイート。
ハリコフ市、今。 pic.twitter.com/Oo2lJRF9Vq
— ナザレンコ・アンドリー🇺🇦🤝🇯🇵 (@nippon_ukuraina) February 24, 2022
米CNNは、首都キエフで中継を行っていたさなかに背後から爆発音が聞こえた映像を公開している。
Live on @CNN air- Matthew Chance hears loud explosions in the Capital City of Kyiv. Unclear where they came from- but they happened just minutes after Putin effectively declared war on Ukraine. Moments later Chance put a flack jacket on live on the air. pic.twitter.com/EQgsKPzlJQ
— Ryan Nobles (@ryanobles) February 24, 2022
航空機の飛行状況をリアルタイムに更新する「Flightradar24」を見たユーザーからは、ウクライナ上空に航空機がいない報告が上がっている。午後2時現在、編集部でも同様の状況を確認した。
ウクライナ上空。きれいに空になった。 pic.twitter.com/wdiiu6a0nj
— neko-sama (@nekosama_35) February 24, 2022
午後2時時点では「宣戦布告」が日本のトレンドの6位に。第2位には「ウクライナ」、第8位には「弾三次世界大戦」が入っており、他にも「軍事行動」や「プーチン」「NATO」など関連ワードが複数トレンド入りしている。
日本のTwitterユーザーからは「宣戦布告をリアルタイムで見るのは初めて」「ネット社会が普及された中で1番見たくない光景」といった反応が見られている。