北村弁護士「夫婦別姓」は何が問題? 弁護士の立場から「これ、相当頭悪い」と思う点は…「その通り」の声(スポニチ 2025年3月11日 09:44)
北村晴男 弁護士
弁護士の北村晴男氏が、10日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。「選択的夫婦別姓」に対し、持論を展開した。
世間の関心が高い出来事を、法的観点から分かりやすく解説することで人気を博している北村弁護士のYouTubeチャンネル。この日は「【聞いて欲しい!】ボンクラ政治家が推進する“選択的夫婦別姓“は不要だ!」と題し、同問題に言及した。
この日、北村氏のもとに「夫婦別姓の導入についてさまざまな記事が出ていて話題になっていますが、何が問題なのか?正直ピンときていません。選択的夫婦別姓にするとどんな問題があるのか、教えていただけますでしょうか」というメッセージが寄せられた。
北村氏は、「選択的夫婦別姓制度に関心のない方が6割」という現状に「大変危険だと思っています」と指摘し、「昔は働く女性が少なかったので…今、働く女性の名前が変わったときに、公的な書類などを変更しなければならない、これを是正するべきだという意味だけで言えば、選択的夫婦別姓も昔は意味があったと思います」と説明した。
だが、現在は「高市早苗さんが総務大臣の時に、結婚をすると姓が変わる人のために。あらゆる場面で通称を使用することができる法制度をずっと整えていましたね。今では、1142の場面で通称使用ができるようにした。住民票、パスポート、マイナンバーカード…あらゆるところで旧姓を併記できるようになった」といい、「選択的夫婦別姓にする必要って本当にあるんですか?という疑問が今大変大きいです」とし、もはや「立法事実はない」と主張した。
むしろ「変えたら不都合がある」面の方が大きいと言い、「例えば、選択的夫婦別姓を選択した夫婦に子供が生まれたとする。立憲民主党の案では、『子供の姓は夫婦で協議をして、決まらない場合は家庭裁判所へ』となっていますが…これ、相当頭悪いです。裁判所にそんなことを持ってこられて、どうやって子供の姓を決めるんですか?って話です。決める基準が全くありません」と、弁護士の立場から見解を述べた。
また、産経新聞が行った小中学生2000人を対象とした夫婦別姓に関するアンケートでは、反対が49.4%、賛成が16.4%だったといい「頭の悪い議員は“16%が賛成しているから”という。これ、非常に頭悪いですよ」と指摘。立民・野田佳彦代表の「約16%の小中学生が賛成しているのであれば、少数であってもそういう人たちがいるんだから選択的夫婦別姓を導入すべき。なぜなら少数の人たちが選択をすべきだから」という言葉について「これ、とんでもない間違いです。別姓にするかを小中学生が決められるなら…ですが、子供は親の姓を決められない。親が決めるんです。親が選択した時、その結果として生まれてきたお子さんは、論理的に考えて、別姓になったお子さんのうちの約49%は“なんてことをするんだ”という風に考えて、16%の人は“それでいいや”って思うってこと。子供のうちの半分は嫌だと思うということ。とんでもない論理的な間違いです」と指摘した。
また「もっと根源的な間違い」として、夫婦別姓の導入を主張する共産党が「女性の個人の尊厳が傷つけられている」という指摘をしていることについて「我々が持っている家族観とは全く違う家族観を持っている」といい、「家族制度そのものは男性支配の組織であると主張しています」と指摘。北村氏は「根源的な思想的背景を知らずして、やるべきではない。ボンクラ政治家の言う“選択的だからいいよね”という、そんなものに乗っては絶対にいけないということです」と私見を述べた。
この動画には「その通りです!」「選択的夫婦別姓に警鐘を鳴らしていただいてありがとうございます!通称仕様で旧姓で働いていて困ることないです。日本が誇る戸籍制度を守りたい」「世の中全体にもたらす負の作用は計り知れない」「選択的と言われると、選択しない人も“選択したい人がいるならいいんじゃない?”となってしまうのが怖いです。うちの夫も同じ事を言いました。所詮人ごとと思ってる人が無関心なのが問題だと思います」「夫婦別氏の議論では生まれる前のことだから、全く選択する権利のない子供についての問題提起と議論がなされていないなと常々思っていたので、動画見てすっきりしました」と、さまざまなコメントが寄せられた。