石破自民は反省ゼロ!「非公認」逃れた“裏金議員”34選挙区はココだ【一覧付き】

日刊ゲンダイDIGITAL 政治・経済

石破自民は反省ゼロ!「非公認」逃れた“裏金議員”34選挙区はココだ【一覧付き】(日刊ゲンダイ 公開日:2024/10/11 06:00 更新日:2024/10/11 12:06)

いよいよ総選挙(15日公示、27日投開票)。戦後最短の就任わずか8日後に衆院を解散した石破首相は9日、「日本創生解散」と銘打っていたが、どう見ても「裏金隠し解散」だ。

自民党は解散当日まで裏金議員の扱いをめぐってゴタゴタした。9日に12人の非公認を発表。既に固まっていた萩生田元政調会長ら6人に、菅家一郎氏、細田健一氏、中根一幸氏、越智隆雄氏、小田原潔氏、今村洋史氏の6人を追加した。越智氏は不出馬を表明済みだ。

非公認の追加判断は「地元の理解が進んでいるかどうか」とされていたが、その実態は「党で情勢調査して当選可能性を判断した。当選第一主義だ」と党幹部が明かしている。つまり、落選濃厚だから切り捨てたという話で、判断基準は選挙の当落。政治不信を招いたことへの「反省ゼロ」を露呈したようなものだ。

「非公認を追加したのは、裏金問題に対する処分ではなく、すべては選挙対策目的。選挙情勢が厳しいため、やった感を出しただけです。非公認の線引きも曖昧。本来なら、裏金議員は全員非公認だっておかしくありません」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

有権者は野党への「戦略的投票」も選択肢

比例重複できないとはいえ「非公認」を逃れた裏金議員34人は胸をなで下ろしている。自民党は彼らについては「勝てる見込みがある」と考えているということ。石破首相が目標に掲げた「与党で過半数」を維持するうえで、「当選しないと困る人たち」だ。

ならば、有権者が賢明な判断を下すしかない。非公認を逃れた裏金議員と選挙区は<別表>の通り。各選挙区で一番強そうな野党候補に投票する「戦略的投票」もアリだ。

石破首相は9日の党首討論で、「最終的な判断は主権者たる国民のみなさまにお任せする」と言っていた。裏金議員が大量当選すれば「これで禊」と言い出すのが目に浮かぶ。そもそも裏金について、誰が、何のために始め、何に使ったのかを、いまだに明らかにしていないのが自民党。「再調査」させるためにも、有権者の一票が重要だ。

  ◇  ◇  ◇

石破首相が裏金議員に下した決断は、衆院選にどう影響するか。。●【もっと読む】『これが裏金議員50人の選挙区だ! 焦る石破自民「非公認」「比例重複なし」に方針転換も戦況悪化は加速』では、裏金議員50人の選挙区の一覧表と併せて詳報している。