自民党総裁選(9月27日投開票)への立候補を表明している河野太郎デジタル相の「年末調整を廃止して、すべての国民に確定申告をしていただく」という発言に、SNSが大荒れだ。
「9月3日、自身のXに公約のひとつとしてポストしました。税や社会保険料などのデータを国が一元的に管理することで所得の把握が容易になり、支援が必要な国民に対して、プッシュ型で(手続きなどがいらず)迅速に対応できるということです。
河野氏は『デジタルセーフティネット』と表現しています。手続きにはマイナンバーが必須になります」(政治担当記者)
河野氏はあわせて、「全納税者が確定申告することで企業の手間がなくなり、マイナンバーカード取得者のサイト『マイナポータル』を活用すれば国民の手間が増えることもない」と説明している。
なぜこの発言が炎上したか。自民党担当記者は「発信したタイミングが悪すぎましたね」と苦笑して続けた。
「河野氏がXにポストする前日、毎日新聞が『麻生派の元議員が、2017年以前のパーティーでノルマ以上に売ったぶんの収入を、政治資金収支報告書に記載せず裏金にしていたことを認めた』旨を報道したのです。
2018年以降はパーティーの収支を派閥・議員双方の報告書に記載しているとのことですが、その元議員は『不記載が違法だと思っていた所属議員は誰もいなかった』とも語っています。河野氏は麻生派なので、同じように不記載をしていたのでは、と疑惑の目が向けられたわけです。
SNSには《その前に自民議員ちゃんと税金払え》《裏金暴かれた仕返しかよ》などの批判が殺到しました」
ほかにもXには国民からの怒りの投稿があふれている。
《これは国民をバカにしてるとしか思えない マイナンバーカードの始動にですら不具合起こしまくってるのに》
《普通に税務署や税理士がパンクするわ》
《国民を奴隷化とした感じで 国民生活の知らなさを露呈しています》
あまりの猛反発で、総裁選の構図もまた変わってくるのかもしれない。
( SmartFLASH )