≪岸田首相 2題≫ ①教団関係者と面会 ②日本が「化石賞」、岸田首相の発言が選定理由

演説する岸田文雄首相 政治・経済

岸田首相、教団関係者と面会「承知せず」

岸田首相、教団関係者と面会「承知せず」(JIJI.COM 2023年12月04日11時47分)

岸田文雄首相は4日、自身が自民党政調会長を務めていた2019年、ギングリッチ元米下院議長とともに世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体トップと面会したとの朝日新聞の報道について「承知していない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

首相は「元米下院議長と会った。その際、大勢の同行者がいたと記憶しているが、その中にどなたがいたかは承知していない」と説明。「名刺交換をしたかどうか、今覚えていない」とも語った。

松野博一官房長官は記者会見で「岸田政権の閣僚らが旧統一教会、関係団体との関係を断つことを徹底する方針は、従来申し上げている通りだ」と強調した。

首相とギングリッチ氏面会「安倍氏が要請」 教団関係者同席問題(朝日新聞 2023年12月4日 17時45分)

日本が「化石賞」第1号に COP28、岸田首相の発言が選定理由に

日本が「化石賞」第1号に COP28、岸田首相の発言が選定理由に(毎日新聞 2023/12/4 01:04 最終更新 12/4 12:56)

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されている国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で、世界の環境NGOが参加する「気候行動ネットワーク(CAN)」は3日、岸田文雄首相の1日の首脳級会合での発言に基づき、日本を「本日の化石賞」に選んだと発表した。

化石賞は地球温暖化対策に後ろ向きだったり、交渉の進展を妨げたりした国などに贈られる賞。CANは日本への授賞理由について、岸田首相が「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の枠組みの下で世界の脱炭素化を進めていると発言したことに対し、「『グリーンウオッシュ』(見せかけの環境配慮)に他ならない」と指摘。アンモニアや水素は単独で燃やせば二酸化炭素(CO2)が出ないが、日本はそれらを化石燃料と一緒に燃やす技術をAZECの下で東南アジアで普及させることを想定しており、「化石燃料から再生可能エネルギーへの移行を遅らせる」と批判した。

CANはCOP期間中、原則として毎日受賞国を選んでいる。COP28では首脳級会合が終わった3日から選出を開始し、ニュージーランド、米国とともに、日本が受賞国第1号の一国になった。【岡田英】