維新の会に吹き荒れる逆風「ろくでもない候補者ばかり」…次期衆院選「全選挙区に候補者」の厳しい道のり(FLASH編集部 投稿日:2023.05.18 21:15)
次期衆院選で、原則全選挙区に候補者を擁立する方針を立てている日本維新の会。
だが、馬場伸幸代表が「衆院議員の現職は41人、支部長は30人前後。70人前後の候補者しかいないので、すべての選挙区に候補者を立てるとなれば、残り約210人を発掘しなければならない」と会見で語ったように、候補者の発掘・選定は容易ではない。
「そのため、維新支持者の間でも、『候補者選定を急ぐあまり、“身体検査” が間に合わず、候補者や事務所スタッフが『粗製濫造』にならないか」と危惧する声があがっています」(政治担当記者)
実際、躍進した4月の統一地方選挙でも事件が相次いでいる。
愛知県議選に立候補して落選した田畑和紀容疑者は、自身の選挙事務所で運動員3人に報酬として現金計12万5000円を渡した公職選挙法違反の容疑で逮捕され、罰金50万円の略式命令を受けた。
同じ日に投開票された埼玉県議選では、当選した中村美香議員に対し、「住所要件を満たしていない」との異議申し立てが提出されている。居住実態がなかったことが確認されれば、当選無効となる。さらに、告示前に有権者十数人に飲食で接待したとして、支援者の男が公選法違反容疑で逮捕されている。
そして5月17日、文春オンラインが、大阪維新の会の笹川理大阪府議(41)に女性議員へのパワハラの疑いがあると報じている。
文春オンラインによると、現在4期めで “維新のホープ” とされる笹川議員が、独身だった2015年、同年に初当選した女性市議の自宅を深夜に訪問したり、LINEや電話でひっきりなしに連絡したという。宮脇氏の『笹川さんにパワハラやストーカー行為をされている』との発言も伝えられている。
さらに、梅村みずほ参院議員は、12日におこなわれた入管法改正案の審議で、2021年に出入国在留管理局の施設で亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)について、『ハンガーストライキによる体調不良で亡くなったかもしれない』などと発言して騒動になっている。
「梅村議員は『よかれと思った支援者のひと言が皮肉にもウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況につながった恐れも否定できない』と主張。
18日の参院法務委員会でもこの発言が取り上げられました。『支援者に問題があったかのような発言に批判が相次いでいる』との指摘に『根拠はある』と反論、その後、記者団に『(発言は)撤回しない』と答えました」(政治担当記者)
しかし、同党の藤田文武幹事長は18日、入管法改正案を審議している参院法務委員会の委員から梅村議員を外すと発表、笹川府議団代表を厳重処分とした。
このように、不祥事を起こす人があまりに多いことで、ニュースのコメント欄には《爆弾議員も飼っている。もっと国会議員の人選に力入れるべきである》《党勢を焦るあまり碌でもない候補者や不祥事議員を出さないでほしい、今までの不祥事議員を挙げると凄いよこの政党は》などと書かれ、維新に強い逆風が吹いていることがわかる。
次期衆院選がいつになるかはわからないが、21日に終わるG7広島サミット後、解散風が徐々に吹き始めるのは間違いない。はたして、維新の野望は実現できるのか――。
( SmartFLASH )
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