野党5党、江藤農水相の更迭要求 不信任案検討、首相判断焦点
立憲民主党など野党5党は20日、「コメは買ったことがない」とした江藤拓農林水産相の発言は許されないとして、農水相の更迭・辞任を求めることで一致した。立民の野田佳彦代表が21日の党首討論で石破茂首相に直接要求。応じなければ、農水相不信任決議案の提出に向けて検討に入るとしている。首相の判断が焦点となる。
立民、日本維新の会、国民民主党、れいわ新選組、共産党の国対委員長が20日、国会内で会談し、確認した。立民の笠浩史国対委員長は会談後、「資質が問われる発言だ。続投は許されない」と記者団に強調。「21日の党首討論で首相が(前向きに)発言せず、事態が動かなければ、不信任決議案提出の検討に入りたい」と語った。
日産、ゴーン以来の大リストラ 工場閉鎖、創業地も排除せず…神奈川2工場視野、希望退職も
日産、ゴーン以来の大リストラ 工場閉鎖、創業地も排除せず―神奈川2工場視野、希望退職も
日産自動車が、「コストカッター」として辣腕(らつわん)を振るった元会長カルロス・ゴーン被告以来の大規模なリストラに踏み切る。創業地である神奈川県内の2工場閉鎖を視野に入れるほか、国内では18年ぶりとなる希望退職も募集。工場閉鎖の対象となる地元では雇用や地域経済への打撃を不安視する声が相次ぎ、調整は難航が予想される。経営再建への道は険しい。
日産は2027年度までに、世界に17ある車両生産工場を10工場に減らす計画だ。国内では追浜工場(神奈川県横須賀市)と日産車体・湘南工場(同県平塚市)の閉鎖を検討。海外ではインドやメキシコ、アルゼンチンなどの工場が対象となる見通しだ。併せて全従業員数の15%に当たる2万人を削減する方針で、国内事務部門を対象に7月から希望退職を募ることも決めた。
山梨・大月で34.2度 東京、名古屋、福岡で初真夏日
東・西日本は20日、よく晴れたほか、南から暖かい風が流れ込んで気温が大幅に上がり、30度以上の真夏日になる所が続出した。気象庁によると、山梨県大月市で34.2度、東京都八王子市で33.5度、兵庫県朝来市と福岡県糸島市で33.0度を観測した。
主要都市の最高気温は東京都心(千代田区)と名古屋市がともに31.1度、福岡市が32.0度を観測し、いずれも今年初めて真夏日となった。大阪市は28.7度だった。
八王子で33.5℃、都心は31.1℃…今年初めての「真夏日」 21日も暑さ続く、その後は落ち着く見込み
東京都の水道基本料金無償化 一般家庭で約5000円の負担減
小池百合子知事が20日に表明した都内の一般家庭などを対象にした水道基本料金の無償化。今夏4カ月間の実施で、一般家庭で最も多い給水管(口径20ミリ)の太さの契約では計約5000円の負担減になるという。
都水道局によると、水道の基本料金は給水管の太さで異なり、都内では税抜き860円(口径13ミリ)、1170円(同20ミリ)、1460円(同25ミリ)の三つが主流という。水道局が供給せず、個別に水道事業を受け持つ多摩地域と島しょ部の計13市町村にも都が交付金を支出し、基本料金を無償化する考え。
首都圏マンション、平均価格7000万円割れ 1年4カ月ぶり
不動産経済研究所が20日発表した首都圏(1都3県)の4月の新築マンション1戸当たりの平均価格は、前年同月比で8・7%安い6999万円だった。節目の7000万円を下回るのは、2023年12月以来1年4カ月ぶり。東京23区で超高額物件の供給が少なく、全体を押し下げた。
東京23区は7・0%下落の9000万円だった。1億円を下回るのは、昨年4月以来。担当者は、今年3月に高額のマンションが多く売れたことなどによる一時的な落ち込みだと説明した。
海藻でCO2吸収、深海に貯留 ブルーカーボン拡大へ、環境省
【独自】海藻でCO2吸収、深海に貯留 ブルーカーボン拡大へ、環境省
新たな地球温暖化対策として期待される「ブルーカーボン」の拡大に向け、沖合で海藻類を育てて二酸化炭素(CO2)を吸収させ、深海に沈めて貯留する技術開発に政府が着手することが19日、関係者への取材で分かった。環境省は海洋研究開発機構や石油元売り最大手のENEOS(エネオス)などに海藻類の深海での挙動や環境への影響調査を委託する。
ブルーカーボンは主に海の生態系が光合成でCO2を取り込み、海底に蓄積される炭素を指す。
台湾、長崎市に「遺憾」 平和式典呼ばれず
台湾外交部(外務省)の蕭光偉報道官は20日の記者会見で、長崎市が原爆の日(8月9日)に開催する平和祈念式典に台湾が呼ばれないことは「遺憾だ」と述べた。その上で日本を念頭に「理念が近い国と協力を続け、地域の平和と安定を守る決意は変わらない」とした。
一方で蕭氏は、広島市が平和記念式典の通知文を台湾に送る方針を示したことを「うれしく思う」と述べ、適切な出席者を選ぶ方針を示した。
橋幸夫さん、認知症と診断 所属事務所が公表、芸能活動は継続
歌手の橋幸夫さん(82)が中等度のアルツハイマー型認知症と診断されたことを、所属事務所「夢グループ」の石田重広社長が20日、東京都内で記者会見し公表した。医師の勧めもあり、芸能活動は本人の様子を見ながら継続するという。
石田社長は「以前の力ではないかもしれないが、本人は一生懸命前に向かっている。それをお客さまにお届けし、病気をできるだけ食い止めることができれば」と話した。
ウクライナ即時停戦ならず 直接協議継続で合意…米ロ首脳電話会談
ウクライナ即時停戦ならず 直接協議継続で合意―米ロ首脳電話会談
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は19日、電話会談を行い、ロシアによる侵攻が続くウクライナ情勢を協議した。終了後の両首脳の説明によると、戦争終結に向けてロシアがウクライナと直接協議を続けることで合意。プーチン氏は「和平に関してウクライナと覚書をまとめる」用意を示した。
トランプ氏はこれまで「30日間の無条件停戦」を求めていたが、プーチン氏は即時実現を改めて拒否した格好。トランプ氏は終了後、ウクライナのゼレンスキー大統領らに電話して内容を共有した。欧州諸国は電話会談を受け、対ロ制裁強化に踏み切る構えだ。