石破内閣不支持44.1%、4ポイント増 支持横ばい27.9%…時事世論調査
石破内閣不支持44.1%、4ポイント増 支持横ばい27.9%―時事世論調査
時事通信が7~10日に実施した3月の世論調査によると、石破内閣の支持率は前月比0.6ポイント減の27.9%と横ばいだった。依然として政権維持の「危険水域」とされる2割台にとどまった。不支持率は同4.0ポイント増の44.1%。昨年10月の内閣発足以来、最悪となった。
政党支持率は、自民が前月比横ばいの17.9%、国民民主党が同1.9ポイント増の8.0%、立憲民主党が同1.2ポイント減の4.2%。以下、公明3.5%、維新2.4%、れいわ新選組1.9%、共産党1.3%、日本保守党0.9%、参政党0.5%、社民党0.3%の順だった。

石破首相、「冷酷3兄弟」批判に憤慨 衆院予算委
13日の衆院予算委員会で、自民、公明、日本維新の会3党を「冷酷3兄弟」と批判したれいわ新選組の櫛渕万里氏に対し、石破茂首相が憤る場面があった。
櫛渕氏は質疑で「自公維の『冷酷3兄弟』で合意した国民医療費4兆円削減を撤回して」と要求。首相は「冷酷3兄弟などではない。そのような決め付けは甚だ心外だ」と反発した。
医療費4兆円削減は先の自公維合意に維新の主張として盛り込まれ、「念頭に置く」と明記された。首相は「決め付けた議論をされると世の中の方が誤解する」とたしなめたが、櫛渕氏は「医療費4兆円削減なんて国家的殺人だ」と譲らなかった。
高額療養費の負担増「白紙撤回を」 がん患者や医師ら国会前で訴え
高額療養費の負担増「白紙撤回を」 がん患者や医師ら国会前で訴え
高額な医療費の患者負担を抑える「高額療養費制度」を巡り、上限額の引き上げ方針を政府が見送ったことを受け、患者や全国保険医団体連合会(保団連)などは13日、東京・永田町の国会前で「一旦凍結ではなく白紙撤回すべきだ」などと訴えた。
政府は昨年末、今年8月から2027年8月にかけて3段階で、年収や年齢ごとに設定されている負担上限額を引き上げる方針を明らかにした。これに対し、患者団体などが強く反発。石破茂首相は7日、3度目の修正として、今年8月からの引き上げ見送りを表明した。政府は今秋までに改めて検討することにしている。
昨年のランサム被害、222件 過去2番目の多さ…警察庁
身代金目的でデータを暗号化するウイルス「ランサムウエア」について、昨年1年間に警察に申告があった被害は前年比25件増の222件だったことが13日、警察庁のまとめで分かった。統計を取り始めた2020年以降、2番目に多かった。
被害に遭った企業などへのアンケート結果によると、49.2%が復旧まで1カ月以上を要し、調査に1000万円以上かかったとする回答も半数を占めた。復旧に時間がかかるほど費用が膨らむ傾向があったという。
「相手への敬意」トランプ時代こそ 米首都で表千家家元が茶会
米首都ワシントンで12日、茶道三千家の一つ、表千家(京都市)の米東部支部発足15周年を記念して市民茶会が開かれた。15代家元の猶有斎千宗左さんは記者会見で、「相手に敬意を持って接するお茶の態度は、分断や対立と言われる現代社会で最も必要とされていると思う」と語った。
表千家の東部支部は2010年6月、ハワイや西海岸に続く米国4番目の支部として発足。ニューヨークやワシントンなどに約150人の会員を持ち、地元の高校や大学などでも茶道を紹介しているという。
世界初「ウラン蓄電池」、原研機構が開発 劣化ウラン活用に期待
世界初「ウラン蓄電池」、原研機構が開発 劣化ウラン活用に期待
日本原子力研究開発機構は13日、放射性物質のウランを使った蓄電池の開発に世界で初めて成功したと発表した。実用化できれば原発の燃料製造で生じる副産物「劣化ウラン」の使い道となり、メガソーラーなど再生可能エネルギー発電で余った電力をためる役割が期待されるという。ただし実際の設置は原発敷地内などの放射線管理区域に限られる。
蓄電池は幅約10センチ、高さ約5センチで、負極にウラン、正極に鉄を溶かした電解液を使用。電圧は一般的な乾電池の1・5ボルトに近い1・3ボルトで、発光ダイオード(LED)につなぐと点灯。充放電を10回繰り返しても性能が変化せず安定していることも確認した。使用したウランと劣化ウランは化学的性質が同じ。
劣化ウランは「燃えないウラン」とも呼ばれ、国内では約1万6千トンが保管されている。