2025年1月11日 今日の出来事

米関税、世界経済に逆風 不透明感「非常に強い」…IMFトップ

米関税、世界経済に逆風 不透明感「非常に強い」―IMFトップ

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は10日、トランプ次期米政権が掲げる貿易政策について、世界経済に及ぼす影響は「とりわけ不透明感が強い」と述べ、強い警戒感を示した。高関税政策が各国経済への「逆風を強めかねない」と危惧した。

ゲオルギエワ氏は一部記者団に対し、米国の関税引き上げで「国際的なサプライチェーン(供給網)に統合された国や地域」が大きな影響を受ける恐れがあると指摘。特に「アジア地域」が打撃に見舞われかねないと憂慮した。

初の「有罪」米大統領に トランプ氏に判決、刑罰なし…口止め料事件

初の「有罪」米大統領に トランプ氏に判決、刑罰なし―口止め料事件でNY州地裁

トランプ次期米大統領が不倫口止め料を不正に処理した罪に問われた事件で、ニューヨーク州地裁は10日、量刑言い渡しの審理を開き、刑罰を科さずに有罪とする判決を下した。収監はされないものの、同氏は20日、有罪とされながら就任する初の米大統領となる。

一貫して無実を訴えてきたトランプ氏は、フロリダ州の邸宅からオンラインで出廷。言い渡しに先立ち「これは政治的な魔女狩りだ。私は何も悪いことはしていない」と述べ、改めて不正を否定した。トランプ氏の弁護士は控訴する意向を表明した。

TSMC、4ナノ半導体を生産 米アリゾナ工場で、ロイター報道

TSMC、4ナノ半導体を生産 米アリゾナ工場で、ロイター報道

半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は米西部アリゾナ州の工場で、米国の顧客向けに回路線幅4ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の先端半導体の生産を始めた。ロイター通信が10日、米商務省のレモンド長官の発言として報じた。

レモンド氏はロイター通信のインタビューで「この国の歴史で初めて、米国の労働者によって台湾と同等の歩留まりと品質で4ナノメートルの最先端半導体を製造している」と語った。バイデン米政権は、アリゾナ州のTSMC工場での半導体製造に巨額の補助金支給を決定している。

グリーンランド自治政府首相「デンマーク人になることも、米国人になることも望んでいない」

グリーンランド自治政府首相「デンマーク人になることも、米国人になることも望んでいない」

AP通信などによると、デンマーク領グリーンランド自治政府のムテ・エーエデ首相は10日の記者会見で、「我々は米国人になることを望んでいない」と述べた。米国のトランプ次期大統領が意欲を示すグリーンランドの領有を受け入れない立場を強調した。

エーエデ氏はこの日、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相と首都コペンハーゲンで会談した。会談後の共同記者会見で、エーエデ氏は「グリーンランドはグリーンランド人のためのものだ。我々はデンマーク人になることも、米国人になることも望んでいない」と語った。ただ、「我々は話し合う用意がある」とも述べ、トランプ氏との対話を通じて関係を強化することに前向きな姿勢を示した。

特別仕様スポーツ車、続々登場 中韓勢は新型EV公開…東京オートサロン

特別仕様スポーツ車、続々登場 中韓勢は新型EV公開―東京オートサロン

10日に幕張メッセ(千葉市)で開幕した世界最大級の改造車の祭典「東京オートサロン」には、日産自動車の「フェアレディZ」など各メーカーの代表的スポーツ車の特別仕様車が数多く出展された。また、中国の比亜迪(BYD)や韓国の現代自動車は新型の電気自動車(EV)を日本で初めて公開するなど、海外勢の技術力も存在感を増す。開催は12日まで。

海外勢では、BYDが今年春ごろに発売するスポーツ用多目的車(SUV)の新型EV「シーライオン7」を公開。現代自も10日に先行予約を開始した小型EV「インスター」をお披露目し、同社日本法人の七五三木敏幸社長は「日本の皆さんに自信を持って紹介できる」と強調した。