2021年12月15日

森友改ざん 赤木さん自死との因果関係、賠償責任 国が認め訴訟終結
学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻が国と佐川宣寿・元理財局長に損害賠償を求めた訴訟で、国は15日、赤木さんの自殺と改ざん作業との因果関係を初めて認め、賠償責任を一転して受け入れる書面を大阪地裁(中尾彰裁判長)に提出した。国が妻側の請求を全面的に認める「認諾」の手続きを取ったことで、国に対する裁判は同日終結した。妻側の代理人弁護士が明らかにした。

国は赤木さんの妻雅子さん(50)が請求した約1億700万円を全額支払う。ただ、雅子さんは国との訴訟を通じ、夫の死の真相を明らかにしたいと訴えており、審理が十分に尽くされていない状態で裁判が終わることになる。佐川氏との訴訟は継続される。

オミクロン株 空港検疫で新たに15人感染確認 国内計32人に
厚生労働省は15日、海外から日本に到着した20~70代の男女15人について、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染を確認したと発表した。国内での感染確認は計32人となった。

米国や英国、アラブ首長国連邦などに滞在歴があり、7~12日に成田、羽田、関西の各空港に到着した。検疫などで陽性が確認されたため、ウイルスのゲノム(全遺伝情報)を解析したところ、オミクロン株への感染が判明した。ワクチン接種歴が判明している12人のうち11人が接種済みだった。