渡辺恒雄さん死去 98歳 読売新聞グループ本社代表取締役主筆
渡辺恒雄さん死去 98歳 読売新聞グループ本社代表取締役主筆
戦後の政治報道で存在感を発揮し、「プロ野球界のドン」としても知られた渡辺恒雄(わたなべ・つねお)読売新聞グループ本社代表取締役主筆が19日、肺炎のため死去した。98歳。葬儀は近親者のみで営む。お別れの会を後日開く。喪主は長男睦(むつみ)さん。
1926年5月、東京生まれ。東大文学部哲学科卒。学生時代に共産党に入党したが、路線対立から脱党。その後は共産主義に対して一貫して否定的な立場を取った。
「まだ教えを」「戦後史に影響」 渡辺恒雄さん死去、政界から悼む声
「まだ教えを」「戦後史に影響」 渡辺恒雄さん死去、政界から悼む声
自民党の岸田文雄前首相は記者団に「言論人として、大きな影響を日本の戦後の歴史に残された。一つの時代が終わった」としのんだ。親交が深かった故中曽根康弘元首相の長男弘文元外相は「まさに巨星落つ。父とは志を同じくする友人だった」とのコメントを出した。
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は記者団に、渡辺さんが旧民主党時代の2007年、自民との大連立構想を仲介したことに触れ、「鋭い政治感覚の持ち主だった」と回想。立民の野田佳彦代表は取材に、首相在任時の尖閣諸島の国有化を巡り、首相公邸で相談したことを明かし、「責任感の強い、実行力のある方で、本当に助けられた」と振り返った。
公明党の斉藤鉄夫代表は記者団に「スポーツ、文化芸術の分野にも鋭い識見を持ち、世の中をリードしてきた」と悼み、国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止中)はX(旧ツイッター)に「衆院選後の党の在り方について意見を伺いたかった」と投稿。日本維新の会の前原誠司共同代表は記者会見で「政治に対する見識、慧眼(けいがん)、見立ては本当に勉強になった」と語った。
トランプ氏から贈り物の書籍、石破首相が受け取る 安倍昭恵さん通じ
トランプ氏から贈り物の書籍、石破首相が受け取る 安倍昭恵さん通じ
林芳正官房長官は19日の記者会見で、トランプ次期米大統領が故安倍晋三元首相の妻昭恵さんを通じ、石破茂首相に贈った書籍について「関係者を通じて(首相が)受け取っている」と明らかにした。書籍の内容は「それ以上の詳細は差し控える」とした。
トランプ氏は16日に開いた記者会見で、2025年1月20日の就任前に石破首相と会談することに前向きな姿勢を示した上で、15日に南部フロリダ州の自宅で面会した昭恵さんを通じて、首相に書籍を贈ったことも明らかにしていた。
通常国会、1月24日召集で調整 参院選「7月20日投開票」か…政府・与党
通常国会、1月24日召集で調整 参院選「7月20日投開票」か―政府・与党
政府・与党は来年の通常国会を1月24日に召集する方向で調整に入った。会期は6月22日までの150日間。会期が延長されなければ、公職選挙法の規定により、参院選は「7月3日公示―20日投開票」が有力だ。
通常国会、1月24日召集で調整 参院選7月20日投開票の見通し
マイナ保険証、解除申請1万件超 受け付けから約1カ月で…厚労省
マイナ保険証、解除申請1万件超 受け付けから約1カ月で―厚労省
厚生労働省は19日、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の登録を解除する申請が、受け付けを開始した10月下旬から11月末までの約1カ月に1万3147件あったと明らかにした。同省は、一定数の人がマイナ保険証への不安から資格確認書を使用したいと考えて解除したとみている。
円相場急落、一時157円台 5カ月ぶりの円安水準
19日の外国為替市場の円相場は対ドルで急落し、一時1ドル=157円台を付けた。7月下旬以来の約5カ月ぶりの円安水準。日銀の金融政策決定会合で利上げが見送られたことや、植田和男総裁の記者会見での発言で次の利上げが遠のいたとの見方が広がった。東京市場では前日比で3円超の急落となる場面もあった。
植田総裁は会見で「賃金動向について、もう少し情報が必要だ」などと指摘。早期の利上げに慎重姿勢を見せたことから、日米金利差が開いた状況が当面続くと意識され、円が売られた。
東京都心で初雪 平年より15日早く
気象庁は19日、東京都心で初雪を観測したと発表した。平年(1月3日)より15日早く、昨冬(1月13日)より25日早いという。
季節性インフルエンザ患者数 注意報レベルに 東京都「流行注意報」を発表
季節性インフルエンザ患者数 注意報レベルに 東京都「流行注意報」を発表 患者数1医療機関あたり17.36人 前の週の約2倍
東京都は、季節性インフルエンザの患者数が注意報レベルに達したと発表しました。東京都によりますと、都内418か所の医療機関に、今月15日までの1週間に報告された季節性インフルエンザの患者数は7256人で、1医療機関あたり17.36人となりました。
前の週の8.19人からおよそ2倍となり、基準の10人を超えたことから、東京都はインフルエンザの「流行注意報」を発表しました。
北朝鮮兵1100人超死傷 今月からロシア西部で戦闘…韓国分析
北朝鮮兵1100人超死傷 今月からロシア西部で戦闘―韓国分析
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は19日、ロシア西部クルスク州でのウクライナ軍との戦闘で北朝鮮兵少なくとも100人が死亡、1000人超が負傷したと国会に報告した。報告を受けた議員が明らかにした。ロシアに派遣された北朝鮮兵は今月から戦線に投入されている。
国情院は「慣れない開けた土地の戦場で突撃隊として消耗戦を強いられている上、ドローン攻撃への対応能力も不足しているため、少ない交戦回数で死傷者が多数発生した」との見方を示した。将官級の幹部も死亡したとみられる。