2022年11月30日 今日の出来事

中国の江沢民元国家主席が死去 96歳、高度成長路線を推進

中国の江沢民・元国家主席(元中国共産党総書記)が11月30日午後0時13分(日本時間同1時13分)、白血病と多臓器不全のため死去した。96歳だった。1989年の天安門事件直後に党総書記に就き、2003年の国家主席退任まで中国の経済発展路線を推進した。

江蘇省揚州市生まれ。上海市長や同市党委書記を歴任し、天安門事件後、最高実力者の鄧小平氏によって共産党総書記に抜擢された。89年11月に党中央軍事委員会主席、93年3月に国家主席に就いた。毛沢東、鄧小平両氏らに続く、第3世代の指導部のトップとなり、「上海閥」と呼ばれる幹部グループを率いた。

97年に香港返還、99年にマカオ返還を実現。愛国主義教育と称して反日教育を進める中、98年には中国国家元首として初めて訪日した。

経済面では92年に社会主義市場経済の導入を決定。経済成長率10%超の高度成長を達成し、2001年に世界貿易機関(WTO)加盟を果たした。企業家の入党を積極的に認めるなど党改革も行ったが、民主化要求の動きは封じ込めた。

後継者の胡錦濤氏に2002年に総書記、03年に国家主席、04年に党中央軍事委主席をそれぞれ移譲した。引退後も上海閥を率いて影響力を誇示した。

江沢民・元中国国家主席が死去 96歳
江沢民・元中国国家主席が死去 96歳

「景観崩れる」懸念 神宮外苑再開発を見直す国会議員連盟が初会合

明治神宮外苑(東京都新宿区、港区)の再開発計画が環境に与える影響に懸念の声が広がる中、超党派の国会議員による「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」が設立され、30日、衆院第2議員会館で初会合を開いた。

議員連盟には衆参の16議員が参加。発起人代表の船田元・衆院議員は「景観が崩れてしまったり、樹木を伐採したりするなど数々の問題がある」とあいさつした。

再開発計画は、老朽化した神宮球場や神宮第2球場、秩父宮ラグビー場を解体し、球場とラグビー場の場所をほぼ入れ替えて建てるほか、複合ビルなどの新設も予定している。

神宮外苑、大規模再開発、見直し求める声も

全国で26.5%がコロナ抗体保有 第7波で大幅増 厚労省調査

厚生労働省は30日、新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査を11月6~13日に全国の8260人に実施した結果、全国で26.5%が保有していたと発表した。今年2~3月に5都府県で実施した調査結果の1.49~5.65%から夏の第7波を経て大幅に増加した。

都道府県別では高い順に沖縄46.6%▽大阪40.7%▽鹿児島35.2%――だった。東京は31.8%だった。また、低かったのは長野9.0%▽徳島13.1%▽愛媛14.4%――の順だった。

全国で新たに13万8396人感染 前週から4900人増

厚生労働省は30日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに13万8396人確認されたと発表した。1週間前の水曜日から約4900人増えた。

主な都道府県別の新規感染者数は、北海道9659人▽東京都1万4399人▽神奈川県8573人▽愛知県9241人▽大阪府6664人▽福岡県4334人――など。

【1年前の今日の出来事】 2021年11月30日