H3・4号機、打ち上げ成功 防衛通信衛星、予定軌道に…3機連続「大きな一歩」・JAXA
H3・4号機、打ち上げ成功 防衛通信衛星、予定軌道に―3機連続「大きな一歩」・JAXA
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日午後3時48分、自衛隊の部隊運用で使用する防衛省のXバンド通信衛星「きらめき3号」を搭載したH3ロケット4号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。きらめき3号は約30分後に予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
きらめき3号は高度3万6000キロを周回する静止衛星。H3で静止衛星を打ち上げるのは初となる。Xバンド通信は気象条件に左右されにくく、高速・大容量通信に優れる。画像や動画がスムーズに送信でき、有事や災害時に広範囲に展開する艦艇や部隊間で迅速な情報共有が期待されるという。これまでに1、2号機を打ち上げており、3基態勢で太平洋からインド洋に及ぶ主な自衛隊の活動地域を広くカバーする。
「神舟18号」宇宙飛行士が帰還 「天宮」に半年滞在…中国
中国独自の宇宙ステーション「天宮」から宇宙飛行士3人が4日、地球に帰還した。国営新華社通信が報じた。3人は宇宙船「神舟18号」の乗組員で、約半年にわたり、各種科学実験に取り組んできた。 3人を乗せた帰還船は北西部の内モンゴル自治区に着陸した。
天宮には現在、10月末に打ち上げられた「神舟19号」の飛行士3人が滞在している。中国は半年ごとに天宮へ交代要員を送り込んでおり、来年4月末には「神舟20号」を打ち上げる方針だ。