2022年2月27日

【ウクライナ情勢・・ロシアのSWIFT排除制裁を合意】

米欧主要6カ国とEU ロシア排除のSWIFT、経済制裁で合意

米欧主要6カ国と欧州連合(EU)欧州委員会は26日、ロシアを国際的な金融ネットワークから排除する新たな経済制裁で合意した。ロシアの主要銀行を銀行間国際決済ネットワークである国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除する厳しい措置で、今後数日以内に発動する。

SWIFTには、200を超える国・地域の1万1000以上の金融機関が参加しており、国際的にお金のやりとりをするには欠かせない手段となっている。排除されると、商品を輸出した企業が代金を受け取れなくなるといった事態になるため、対象となった金融機関や国・地域は経済的に大きな打撃を受ける。

日本もSWIFTからのロシア排除の取り組みに参加 岸田総理が表明
岸田総理は27日夜、「ウクライナへのロシアの侵略により、ロシアとの関係をこれまで通りにしていくということはもはやできない。日本はG7各国、国際社会ともにさらに厳しい制裁措置を取る」と述べ、「けさ発出された欧米諸国からの表明では、SWIFTからのロシアの特定銀行からの排除をはじめ、ロシアを国際金融システムや世界経済から隔離させる措置を講ずるとされている。欧米諸国から声明への参加要請があり、日本も取り組みに加わる。他のG7諸国からも強く歓迎する意向が示されている」とした。

ドイツ、ウクライナに武器供与を発表…ロシア侵攻前の消極姿勢から方針転換
ドイツ政府は26日、ウクライナに対し、対戦車砲1000門と携行式地対空ミサイル500発を提供すると発表した。武器の直接供与はウクライナ情勢の緊張をかえって高めるとして消極的だったが、ロシアの軍事侵攻を受けて方針を転換した。ショルツ首相は「ロシアの侵攻は冷戦後の国際秩序を脅かすものだ。ドイツはウクライナの側に立っている」と説明した。

米政府もウクライナに対して、3億5000万ドル(約400億円)規模の軍事支援を行うことを発表している。

ロシアの軍事侵攻に抗議 世界各地で大規模デモ

ジョージアでロシア抗議デモ 3万人参加2月26日

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から初めてとなる週末、大規模な抗議デモが世界各地で行われている。2008年にロシアによる軍事侵攻を受けたジョージアでは、連日大規模なデモが続いている。中東イスラエルでも26日、最大の商業都市テルアビブの中心部に数千人が集まった。中米のメキシコでは26日、赤い涙のようなペイントを顔に塗った人たちが、首都メキシコシティーにあるロシア大使館の前に集まって抗議活動を行った。

首都一帯で攻防戦、ロシア軍が第2都市に突入 南部では包囲か、停戦難航―ウクライナ侵攻
24日にウクライナへの本格侵攻を開始したロシア軍は27日、制圧を目指す首都キエフ一帯で、ウクライナ軍と激しい攻防戦を繰り広げた。北東部の第2の都市ハリコフでも戦闘が発生。ロシア側は南部の2都市も包囲したと主張し、一気に攻勢を強めている。

楽天の三木谷浩史氏、10億円をウクライナに個人寄付
楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は27日、ロシアの侵攻を受けているウクライナを支援するため、ウクライナ政府に10億円を寄付する方針を明らかにした。三木谷氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領に宛てた英文の文書も公開。2019年初夏に首都キエフで同大統領と面会したことに触れ、「このいわれのない攻撃に対し、勇敢に抵抗する姿を見て、日本でできることはないかと考えた」と説明、寄付金は「人道的活動に使ってもらう」としている。

安倍氏、核共有にふれ「世界の現実、議論タブー視ならぬ」 フジ番組
ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、安倍晋三元首相は27日、米国の核兵器が配備され、その配備国が使用の際に協力する「ニュークリア・シェアリング(核共有)」を取り上げたうえで、「日本はNPT(核不拡散条約)加盟国で非核三原則があるが、世界の安全がどう守られているかという現実についての議論をタブー視してはならない」と語った。フジテレビの番組で、橋下徹・元大阪市長の質問に答えた。

北朝鮮が弾道ミサイル発射 「日本のEEZ外に落下」防衛省推定

北朝鮮が弾道ミサイル発射 日本海に、今年8回目

防衛省は27日、北朝鮮が同日午前7時51分ごろ、同国西岸から弾道ミサイルを少なくとも1発、日本海に向けて発射したと発表した。同省によると、北朝鮮東の日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定され、日本の船舶・航空機などへの被害は確認されていない。

北朝鮮のミサイル発射は1月30日以来で、今年に入ってから8回目となる。2月4~20日に開催された北京冬季オリンピック期間中は、「後ろ盾」となっている中国に配慮して自粛したものの、再びミサイル開発を加速している姿勢を誇示した格好だ。

国内新たに7.2万人感染 前週比9400人減―新型コロナ
国内では26日、新たに7万2170人の新型コロナウイルス感染が確認された。前週土曜日と比べ約9400人減少した。重症者は前日比4人増の1507人、死者は256人確認された。

東京で新たに1万321人の感染
東京都は27日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに1万321人確認されたと発表した。前週日曜日(20日、1万2935人)を約2600人下回った。また28人の死亡が確認された。

【1年前の今日の出来事】 2021年2月27日