石破首相 所信表明 “納得と共感を得られる政治を”
石破首相 所信表明 “納得と共感を得られる政治を”【詳しく】
石破総理大臣は、4日午後、衆参両院の本会議で就任後初めてとなる所信表明演説を行いました。冒頭、石破総理大臣は「全身全霊をささげ、日本と日本の未来を守り抜く。政治資金問題で失われた政治への信頼を取り戻し、納得と共感をいただきながら安全安心で豊かな日本を再構築する」と述べました。
【首相官邸HP】第二百十四回国会における石破内閣総理大臣所信表明演説
所信表明演説に対する野党の反応
立民 野田代表「近代まれに見るスカスカの所信表明」
立憲民主党の野田代表は、記者団に対し「近代まれに見るスカスカの所信表明ではないか。地方創生の交付金倍増は具体的だったが、選挙前のばらまきのような感じだ。そのほかは抽象的な表現が多すぎて、国民に信を問うとするならば、何を問うのか本当にわからない」と述べました。
その上で「『国民を守る』とか『地方を守る』と言っているが、『まず約束を守れ』ということから入る代表質問にならざるを得ない。政治とカネの問題に深い反省の姿勢が、残念ながら所信表明にはまったくかけらも見えないので、厳しくただしていきたい」と述べました。
維新 馬場代表「『ないないづくし』の所信表明演説」
日本維新の会の馬場代表は、記者団に対し「薄っぺらく、具体的な言及やパッションがない、『ないないづくし』の所信表明演説だった。国民の視点に立った発言がすべて封印され、政策にもまったく生かされていない」と述べました。
その上で「野党が一致して求めている予算委員会を開き、日本のあるべき姿や形などを1つずつ議論し、どうしても対立軸があって解消できないことについて選挙で信を問うという舞台を整えてもらいたい」と述べました。
共産 田村委員長「あまりの中身のなさに驚いた」
共産党の田村委員長は記者会見で「あまりの中身のなさに驚いた。ただただ課題を列挙するだけの演説だ。これだけ暮らしが大変になっている中、具体的な経済政策は何ひとつなかった」と述べました。
その上で「やはり代表質問だけでは足りない。どういう施策をやるつもりなのか、自民党の『裏金』事件への対応をどうするのかなどについて予算委員会を開いて、徹底的に一問一答形式で審議することが必要だ」と述べました。
国民 玉木代表「無味乾燥でかんでも味がしないガムのよう」
国民民主党の玉木代表は記者団に対し「これまで何人もの所信表明演説を聴いてきたが、最も空虚な内容だった。石破カラーが全くなく、きれいに脱色され、無味乾燥でかんでも味がしないガムのようだった。納得も共感も感じられるものは1か所もない」と述べました。
その上で「政治不信を払拭することが石破内閣がいちばんにやるべきことであるはずなのに、新たな政治不信を作り出している。全く何がやりたいのかわからず、やはり予算委員会を開くべきだ」と述べました。
地方創生、見えぬ具体像 交付金倍増ありきの声も
石破茂首相が自治体に配る地方創生の交付金を倍増させると表明したことに、地方側からは歓迎の声も上がる。だが増額によって、どう対策を進め、どのような効果を見込むのか具体像は見えない。政府内でも「倍増ありき」との声が広がる。
自治体の関係者は「倍増は歓迎だ」と評価。県庁所在地や政令指定都市でも人口減少に直面する中、別の関係者は「カネを配って解決するような段階ではない」と断じる。
不記載、首相側が「確認中」 旧石破派のパーティー収入…林官房長官
不記載、首相側が「確認中」 旧石破派のパーティー収入―林官房長官
林芳正官房長官は4日の記者会見で、石破茂首相が代表を務めた旧石破派(水月会)の政治資金パーティー収入を巡り不記載があったとの一部報道に関し、「首相は直ちに経理を担当していた者に事実関係を確認させている」と明らかにした。その上で「必要に応じ適切に説明がなされる」と強調した。
朝日新聞は同日付朝刊で、旧石破派が2019~21年に開いた政治資金パーティー収入のうち、計80万円分を政治資金収支報告書に記載していなかったと報じた。
4社に1社が「廃業検討」 小規模企業、黒字でも後継者おらず 群馬
4社に1社が「廃業検討」 小規模企業、黒字でも後継者おらず 群馬
群馬銀行系シンクタンク「群馬経済研究所」は、県内企業の事業承継の現状についてのアンケート調査の結果をまとめた。従業員5人以下の企業は半数以上が「後継者不在」と答え、さらに4社に1社が「廃業を考えている」と回答。小規模な事業所ほど後継者不足が深刻な実態が明らかになった。
アンケートは5月に郵送で配布、394社から回答を得た。県内企業のうち54・9%が「後継者・候補者あり」、45・1%が「後継者不在」と答えた。従業員51人以上の大規模な企業では「後継者不在」の割合が少なく、26・7%だった。
ヒズボラ後継候補に空爆か イスラエル軍、組織弱体化狙い攻勢
ヒズボラ後継候補に空爆か イスラエル軍、組織弱体化狙い攻勢―地上部隊の展開拡大も・レバノン
米CNNテレビなどは、イスラエル軍がレバノンの首都ベイルート南郊で3日夜から4日未明にかけ、交戦するイスラム教シーア派組織ヒズボラの次の最高指導者候補と目されるサフィディン師を狙った空爆を実施したと報じた。イスラエルは9月下旬に殺害した最高指導者ナスララ師に続き有力幹部を排除し、一気に組織を弱体化させる考えとみられる。
サフィディン師はナスララ師のいとこ。地下の施設内で他の幹部らと会合を開いていたと伝えられるが、安否は不明だ。現地はヒズボラの影響力が強い地域で、イスラエル軍はヒズボラ関連施設の近くの住民に避難を勧告していた。
ソウル上空に「ごみ風船」20個以上 白煙を出し降下、記者が目撃
ソウル上空に「ごみ風船」20個以上 白煙を出し降下、記者が目撃
韓国・ソウル市上空に4日朝、北朝鮮が飛ばしたとみられる「ごみ風船」が多数飛来した。韓国メディアによると、北朝鮮は5月以降、計24回にわたって韓国にごみ風船を飛ばした。7月には大統領府の敷地内にも風船が落下した。
これまでにごみ風船からは、毒物などの危険な物質は確認されていない。ただ、周辺で火災が起きる被害が相次いでいる。韓国軍は、風船を見つけたら近寄らずに通報するよう呼びかけている。