ハリス氏、民主候補の指名確実 対トランプ色鮮明…新たな構図固まる・米大統領選
ハリス氏、民主候補の指名確実 対トランプ色鮮明―新たな構図固まる・米大統領選
米主要メディアは22日、11月の大統領選に向け、ハリス副大統領(59)が民主党の大統領候補の指名獲得に必要な過半数の代議員を確保したと報じた。バイデン大統領(81)の撤退表明から1日で後継候補として指名を確実にした形で、ハリス氏と共和党のトランプ前大統領(78)という新たな戦いの構図が固まった。
ハリス氏は22日、東部デラウェア州でバイデン氏から引き継いだ選挙対策本部の会合で演説し、トランプ氏への対決姿勢を鮮明にした。バイデン氏に後継に推薦されて以降、選挙演説を行うのは初めて。
「この選挙で問いたい。どんな国に住みたいか。自由と思いやり、法の支配の国か。それとも混乱と恐怖、憎しみの国か」と強調。「私たちにはやるべきことがある。この選挙に勝たなければならない」と呼び掛けた。
ハリス氏、表明後1日で選挙資金127億円集まる 地滑り的な支持に
ハリス氏、表明後1日で選挙資金127億円集まる 地滑り的な支持に
ハリス氏は「若さ」でトランプ氏より有利で、激戦州を中心に黒人や移民、女性など多様な層の票を掘り起こせると期待されている。政策でもバイデン氏のものを違和感なく引き継げる。
選挙資金でも、ハリス氏はバイデン氏のものを引き継げる。追加資金が着々と集まっており、米CNNによるとハリス氏の出馬表明後の1日で8100万ドル(約127億円)が集まった。米著名投資家で民主党に多額献金をしてきたジョージ・ソロス氏と息子のアレクサンダー氏もハリス氏を支持する考えを表明した。
対決続くかは「米国次第」 トランプ氏演説に反応…北朝鮮
北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、米大統領選に関する論評を配信した。金正恩朝鮮労働党総書記と「仲良くやる」と語るトランプ前大統領が共和党の候補に指名されたことに初めて言及。「米朝対決の秒針が止まるかは米国次第だ」と記し、対話の可能性に含みを持たせた。バイデン大統領には触れなかった。
トランプ氏は大統領在任中の2018~19年に3回の米朝首脳会談を行い、正恩氏と27通の書簡を交換したとされる。しかし19年2月の会談が決裂し、北朝鮮は対米対決路線に転換。バイデン政権の対話の呼び掛けに一切応じていない。
台風3号が先島諸島接近へ 暴風や高波、高潮に厳重警戒
大型で強い台風3号は23日、沖縄の南を北寄りに進んだ。24日から25日にかけて非常に強い勢力で先島諸島に接近する見込みで、暴風や高波、高潮に厳重警戒が必要だ。雨も強まるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川氾濫の危険もある。
気象庁によると、台風は発達しながら北上しており、24日に先島諸島に最接近する見通しだ。その後は、西寄りに中国大陸の方に向かう可能性が高い。沖縄県内では23日も最大瞬間風速20m以上の風が吹いた。
40都道府県に「熱中症警戒アラート」発表、今期最多 東京などの暑さ指数は“危険”レベル
40都道府県に「熱中症警戒アラート」発表、今期最多 東京などの暑さ指数は“危険”レベル
環境省は7月23日、今期最多となる40都道府県に「熱中症警戒アラート」を発表した。北海道の一部(十勝地方)が含まれるのは今年初めて。暑さから自分の身を守るように呼び掛けている。
23日午前11時時点の実測値では、東京が暑さ指数33.8と全国11カ所の計測地点で最も高かった。これは5段階ある基準で最上位の「危険」に分類され、「運動は原則中止」となる数字だ。その他の地域では鹿児島も31.8と同じく「危険」に分類される、暑さ指数31以上を記録している。
創業家会長、社長の辞任発表 小林製薬、「紅麹」問題で引責
小林製薬は23日、創業家の小林一雅会長(84)とその長男である小林章浩社長(53)が辞任する人事を発表した。「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントによる健康被害の拡大を招いた経営責任は重いと判断した。後任の社長には山根聡専務(64)を充てる。創業家以外の社長は初めて。新たな経営体制で被害者への補償と問題の原因究明、再発防止に取り組む。