2023年8月2日 今日の出来事

台風6号、沖縄で死傷者 影響長期化、九州も接近か

大型で非常に強い台風6号は2日、沖縄本島と宮古島を暴風域に巻き込みながら西寄りに進んだ。沖縄県内では倒壊した車庫の下敷きになり男性が死亡。強風で計35人がけがをし、一時全世帯の3割以上の約22万戸が停電した。気象庁は台風の速度が遅く、沖縄や奄美で影響が長期化する恐れがあるとして暴風や高潮に厳重な警戒を呼びかけた。

台風は勢力を維持したまま東シナ海で速度が遅くなり、東寄りに進路を変える見通し。今後の動きは不確実だが、進路によっては九州に近づき影響が出る可能性がある。

最大瞬間風速は2日、那覇市で52.5メートルを観測。1日夜、沖縄県大宜味村で車庫の下敷きになった崎山喜弘さん(90)が死亡した。

このほか1日夜の住宅火災でやけどを負った、うるま市の仲田とよさん(89)が2日に死亡。停電し、ろうそくを使っていたという。

5月の生活保護申請11.4%増 厚労省、コロナや物価高が一因

厚生労働省は2日、5月の生活保護申請は2万2680件で、前年同月と比べ11.4%増えたと発表した。増加は5カ月連続。伸び率が2桁となるのは4カ月連続で、調査が現在の形式となった2012年度以降で初めて。新型コロナウイルス禍や長引く物価高騰が増加の一因とみられる。

5月から生活保護を受け始めたのは1万9847世帯で、前年同月比16.5%増加した。それ以前から受けている人を含む受給世帯数は164万8101世帯となり、0.5%増だった。

厚労省の担当者は「引き続き動向を注視したい。生活保護が必要な人はためらわず申請してほしい」と話している。

中国豪雨、300万人が被災 北京140年で最多の降水量

中国政府は2日、先月末から続いた豪雨で多大な被害が出たことを受け、復旧作業を本格化させた。中国メディアによると、被災者は全土で計300万人以上に及んだ。北京市ではこの140年で最多の降水量を記録。同市や周辺の天候は回復したが、南部では接近する台風6号への警戒も呼びかけられた。今回の豪雨ではこれまでに少なくとも20人が死亡、行方不明者も出ている。

政府は被災者支援のため、既に計約16億5千万元(約330億円)以上の財政資金の投入を決定。北京に隣接し広大な農地を擁する河北省では、多くのダムで基準水位を超えて洪水が発生、農作物への被害が深刻化している可能性がある。

北京市では7月29日夜から8月2日朝までの降水量が744.8ミリに上り、記録を確認できる1883年以降の140年間で最多だった。

政府は河北省などで農業関連で8億4200万元、ダムや堤防の修理などに4億990万元の対策費を公表。北京市と周辺に1億1千万元、福建省などに9千万元、四川省などにも2億元の救援資金を充てると発表した。

【1年前の今日の出来事】 2022年8月2日