今日の出来事(2022年8月2日) 「核廃絶へもっと強いメッセージを」 首相NPT演説に被爆地の声

「核廃絶へもっと強いメッセージを」 首相NPT演説に被爆地の声

1日に米ニューヨークの国連本部で開幕した核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席した岸田文雄首相が演説したことについて、被爆地からは評価する声が上がった一方、核兵器禁止条約に触れなかったとして不満も広がった。

広島原爆ドーム

ペロシ氏 今夜台湾入りか 地元紙報道 3日に蔡氏と会談

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は1日、アジア歴訪中のペロシ米下院議長が台湾を訪問するとの観測について「下院議長には台湾訪問の権利がある」とする一方、中国に対して軍事的緊張を高める行動を控えるよう強調した。台湾メディアは2日、ペロシ氏が同日夜に台湾に入り、3日には蔡英文総統と会談すると報じた。

現職の米下院議長が台湾を訪問すれば、1997年のギングリッチ氏以来25年ぶりとなる。下院議長は米国の大統領職継承順位で副大統領に次ぐ2位。

ペロシ米下院議長

「正義は達成」米、緻密な極秘作戦で標的限定 ザワヒリ容疑者殺害

バイデン米大統領は1日、アフガニスタンに潜伏していた国際テロ組織「アルカイダ」の最高指導者ザワヒリ容疑者(71)を無人航空機(ドローン)による攻撃で殺害したと発表した。昨年8月のアフガンからの米軍撤収時に、イスラム主義組織タリバンの実権掌握を許して批判にさらされたバイデン政権にとって、対テロ戦争で久々の大きな成果となった。

「正義は達成された。米国の脅威となるテロリストはどこに隠れようと殺害する」。バイデン米大統領はホワイトハウスで演説に臨み、2001年9月の米同時多発テロの首謀者の一人とされるザワヒリ容疑者殺害の意義を強調した。

殺害されたアルカイダのザワヒリ容疑者

埼玉・越谷で39.5度 全国225地点で猛暑日 3日も熱中症警戒

日本列島が広く高気圧に覆われた2日、東日本から西日本にかけて晴天が広がり、午後7時現在で225地点で最高気温が35度以上の「猛暑日」となった。地方によっては3日以降も厳しい暑さが続く見通しで、気象庁などが熱中症対策を呼びかけている。

同庁によると、2日は午前から気温が上昇し、甲府市と埼玉県越谷市で39.5度▽静岡県川根本町で39.0度▽埼玉県熊谷市、同県鳩山町、東京都青梅市で38.9度▽岐阜県多治見市、同県揖斐川町、栃木県佐野市で38.8度――などを記録した。

全国で新たに21万1058人感染 前週比1.5万人増 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者は2日、全国で新たに21万1058人確認された。前週の火曜日に比べて約1万5000人増えた。山形、愛知、山口など13県で過去最多を更新。死者は143人、重症者は464人だった。

東京で新たに3万842人感染 2日連続前週下回る 新型コロナ
東京都は2日、新型コロナウイルスの感染者が新たに3万842人確認されたと発表した。前週火曜日(3万1593人)から751人少なくなり、2日連続で前週の同じ曜日を下回った。新たに9人の死亡が確認された。

泉代表「旧統一教会は自民支援団体」 立民も8人接点

立憲民主党の泉健太代表は2日の党会合で、自民党が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との組織的関係を否定していることに関し「国会議員、陣営の多くが支援を明確に受けていた。旧統一教会系が自民党の支援団体だったかと言われれば、そうだということが多くの国民の認識、答えだ」と批判した。

泉氏は、立民議員と旧統一教会との関係を調査した結果、金銭の授受や選挙での支援はなかったと報告。「立民にとって支援団体だったかと言えば、明確にノーだ」と強調した。西村智奈美幹事長は2日の記者会見で、調査結果について説明。8人が旧統一教会と接点があり、関連団体の会合に祝電を送るなどしていたという。

最低賃金31円引き上げを厚労相に答申 東京は1072円に

今年度の最低賃金(時給)について、労使の代表者らが協議する中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)は2日、引き上げ額の目安を過去最大の31円(3.3%)とするよう後藤茂之厚労相に答申した。目安通りに改定されれば、全国加重平均は961円(現在は930円)となる。

昨年は過去最大の28円が全国一律で引き上げられたが、今年の小委員会は地域の経済情勢などを勘案し、各都道府県をA~Dの4ランクに分け、引き上げ額の目安が示された。

埼玉、千葉などのA、茨城、栃木などのBの地域は31円、北海道、宮城などC、青森、岩手などDの地域では30円上げる。目安通りに上がれば、最高は東京都の1072円、最低は沖縄、高知両県の850円となる。東京、神奈川に続き、大阪でも1000円を超える。

最低賃金、上げ幅最大31円=時給961円

処理水、焦点は漁業者の理解へ 知事、海洋放出自体は了解せず

東京電力福島第1原発でたまり続ける処理水の海洋放出を巡り、福島県の内堀雅雄知事と立地自治体の同県大熊・双葉両町長は2日、東京電力ホールディングスの小早川智明社長に対し、放出に必要な工事の開始を事前に了解する意向を伝えた。東電が昨年12月、3者に了解を求めていた。東電は今後、第1原発から沖合約1キロ地点に処理水を放出するため、海底トンネルの設置などの本格的な工事に着手する。海洋放出は2023年春の実施を目指している。

会談後、内堀知事は記者団に対し「安全確保協定に基づき、東電が計画している設備に対して必要な安全対策が講じられているか確認を行った」と説明。処理水の海洋放出そのものを了解したものではないとの立場を強調した。一方、小早川社長は「廃炉作業が地元の皆さんの信頼を得て進められ、地域の復興が着実に進むよう安全最優先で取り組む」と話した。

青森ねぶた祭、3年ぶり開幕 「ラッセラー」北国に短い夏の訪れ

東北を代表する夏祭りの一つで、国指定重要無形民俗文化財の「青森ねぶた祭」が2日、3年ぶりに青森市で開幕した。和紙や針金で武者絵巻や神話の場面などを表現した高さ約5メートル、幅約9メートルの大型ねぶた計18台が中心部を練り歩き、北国に短い夏の訪れを告げる。7日まで。

 午後7時の号砲を合図に、各団体のねぶたが次々に出陣。ねぶた囃子が響く中、浴衣に花がさ姿の踊り手「跳人(はねと)」が「ラッセラー、ラッセラー」のかけ声とともに乱舞した。沿道に集まった市民らからは盛んに拍手が送られた。

「青森ねぶた祭」が3年ぶりに開幕

【1年前の今日の出来事】 2021年8月2日