埼玉・鳩山で39.6度 今週も厳しい暑さ続く…気象庁
日本列島は30日も太平洋高気圧の影響で晴れた所が多く、台風6号を取り巻く雲がかからなかった関東甲信や東北を中心に気温が大幅に上がった。気象庁によると、埼玉県鳩山町で39.6度、群馬県伊勢崎市で39.5度、福島県伊達市で38.8度を観測した。岩手県宮古市(川井)で37.4度など、7月の最高記録を更新する所も相次いだ。
午後6時までに30度以上の真夏日になった所は全国観測点の85%を占める775地点。このうち猛暑日の所は223地点で、5日連続で200地点を超えた。
厳しい暑さは今週も続く見通しで、31日の熱中症警戒アラートは関東全域と山梨、静岡、新潟、福岡、長崎各県に出された。
30日の主要都市の最高気温は、仙台と名古屋、大阪がいずれも35.7度、東京都心(千代田区)が36.6度、福岡が35.0度だった。
台風6号、31日に沖縄・奄美へ 暴風と高波、厳重に警戒
大型の台風6号は30日、フィリピンの東の海上から日本の南へ北寄りに進んだ。今後北西に進路を変え、沖縄県や鹿児島県の奄美地方に31日から8月1日にかけて、かなり接近する。気象庁は暴風や高波に警戒し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。
沖縄県内を発着する空の便は31日以降、欠航が続出。台風本体や周辺の発達した雨雲の影響で大雨の恐れもあり、土砂災害や浸水、河川の増水や氾濫に注意が必要だ。海上はうねりを伴う高波となる見通しで、猛烈なしけが見込まれる。
30日午後6時現在、日本の南を時速約20キロで北へ進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカルで中心付近の最大風速30m、最大瞬間風速40m。中心から半径130キロ以内が風速25m以上の暴風域となっている。
気象庁によると、31日の予想最大風速(最大瞬間風速)は沖縄25m(35m)、奄美23m(35m)、8月1日は沖縄30~40m(40~60m)、奄美25~29m(35~45m)。
波の高さは、31日が沖縄と奄美いずれも10m、8月1日は11m。
災害拠点病院221施設が浸水域 29%、拠点病院以外も28%
災害時に傷病者受け入れなどの緊急対応を担う「災害拠点病院」のうち、少なくとも29%の221施設が、国などが示す河川による「洪水浸水想定区域」にあることが30日、厚生労働省研究班の調査で分かった。災害拠点病院以外の病院も、28%の2044施設が区域内に立地することが判明。全ての病院の3割近くが浸水リスクにさらされている実態が浮かんだ。
災害拠点病院には、災害時の事業継続計画(BCP)作成が義務付けられている。厚労省によると、全ての災害拠点病院で作成済みだが、研究班で調査を担った東北大・災害科学国際研究所の佐々木宏之准教授は「近年増加傾向にある水害への対策が急務」と強調。災害時の病院機能継続には「リスクを総合的に把握し、備蓄や搬送先の確保などを具体的に備える必要がある」と指摘した。
22年8月末時点で、洪水浸水想定区域に立地する災害拠点病院は、鳥取県で全4施設が区域にあったほか、富山県が8施設中6施設(75%)、福井県が9施設中6施設(67%)、岐阜県が12施設中8施設(67%)だった。
ワグネル、ポーランド接近 100人超、首相「脅威高まる」
ポーランドのモラウィエツキ首相は29日、隣国ベラルーシが受け入れたロシア民間軍事会社ワグネルの戦闘員100人以上がポーランドとの国境近くに移動したと明らかにし「脅威がさらに高まっている」と懸念を示した。地元メディアが報じた。
モラウィエツキ氏は、ベラルーシにいる戦闘員がポーランド北東部の「スバウキ回廊」に向けて前進しているとの情報があると説明した。スバウキ回廊はリトアニアとの国境地帯で、バルト3国と他のNATO加盟国が唯一、陸続きで接する要衝。ロシアの飛び地カリーニングラードとベラルーシに挟まれている。
モラウィエツキ氏は、今年に入ってベラルーシから移民らが不法入国を試みるケースが1万6千件に上ったと指摘。ワグネルの戦闘員が不法入国を助けたり、移民を装ってポーランドに侵入しようとしたりして、さらなる混乱をもたらす可能性が高いと述べた。
ポーランドとベラルーシの国境は2021年に中東などからの移民や難民が押し寄せて以降、緊張が続く。
モスクワ新都心にドローン墜落 1人負傷、ウクライナ攻撃か
ロシア国防省によると、首都モスクワに30日未明(日本時間同日午前)、ドローン3機が飛来し、うち2機が新都心「モスクワ・シティ」の高層オフィスビルに墜落した。同省は、ウクライナのゼレンスキー政権の「テロ攻撃」を阻止したと主張している。
ソビャニン市長は通信アプリ「テレグラム」を通じ、ビル2棟が損傷したと説明した。タス通信は、警備員1人が負傷したと伝えた。
国防省の発表では、プーチン大統領の公邸に近い西郊でドローン1機が破壊された。別の2機が市内に侵入したものの、電子戦システムで制圧され、制御を失ってモスクワ・シティのビルの低層部に墜落したという。
モスクワにドローンが飛来するのは7月だけで4回目となる。
【1年前の今日の出来事】 2022年7月30日