JAXA小型ロケット試験で爆発 イプシロンS、秋田の実験場
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の2段目エンジンを地上で燃焼させる試験を秋田県の能代ロケット実験場で行ったが、開始から約1分で爆発を起こした。
秋田県警と地元消防によると、けが人は確認されていない。
日本のロケット開発は、新型主力機H3ロケットが3月に衛星打ち上げに失敗するなどミスが続出。今回は試験とはいえ爆発を起こしており、信頼をさらに損なうこととなりそうだ。
イプシロンSは運用中のイプシロンの後継機。国際競争力のさらなる強化を目標としている。
全漁連「安心を得ない限り反対」 原発処理水の放出で経産相に
東京電力福島第1原発の処理水を巡り、西村康稔経済産業相は14日、海洋放出に反対している全国漁業協同組合連合会(全漁連)を訪れ、坂本雅信会長と会談し、放出への理解を求めた。坂本氏は会談後の取材に「科学的な安全は一定程度理解できた」としつつ「社会的な安心は違うもの。安心を得ることができない限り、反対の立場を崩すわけにはいかない」と強調した。
既に放出設備は完成しており、政府は「夏ごろ」としてきた放出開始時期を具体化させたい考えだが、最大の焦点となっている漁業者の理解は得られていない。坂本氏は「安心して漁業を継続していきたいというのが唯一の望みだ」と語った。
西村氏は会談で、放出計画の安全性を検証した国際原子力機関(IAEA)の包括報告書を説明。坂本氏は「現時点においては、処理水の海洋放出については反対だという立場は変わっていない」と述べた。
西村氏は11日に福島県漁業協同組合連合会(県漁連)にも同様の説明をしたが、県漁連は改めて反対を表明した。
濃度36倍の有機フッ素検出 米軍基地周辺、沖縄県調査
沖縄県は14日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)など県内5基地の周辺44地点で、湧き水や河川の水質を2月に調査した結果、30地点で有害な有機フッ素化合物「PFOS」と「PFOA」の濃度が国の暫定目標値を超えたと発表した。
県によると、30地点で濃度が最大だったのは嘉手納基地(嘉手納町など)近くの湧き水。暫定目標値は両物質の合計で1リットル当たり50ナノグラムだが、同湧き水は目標値の36倍に当たる1800ナノグラムだった。
基地周辺での調査は2017年度に始まった。県は、目標値を超えた地点で水を飲まないよう住民に呼びかけるとともに、国や米軍に対し、立ち入り調査などを求めていくとした。
新型コロナ、前週比1.26倍に 8週連続増、沖縄は減少
厚生労働省は14日、全国約5千の定点医療機関から3~9日の1週間に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は4万5108人で1医療機関当たりの平均は9.14人だったと発表した。前週比1.26倍で5類に移行後、8週連続で増加した。45都道府県で感染が増加した。沖縄は1医療機関当たり41.67人と依然突出して多いが前週比0.86倍で減少した。
都道府県別で、1医療機関当たりの感染者数が沖縄に次いで多かったのは鹿児島17.18人、宮崎16.00人。少なかったのは青森4.35人、富山4.58人、秋田4.87人など。全国の新たな入院者数は6096人で、前週比1.11倍だった。
3連休の中日から猛暑日 気象庁、熱中症に注意呼びかけ
3連休の中日に当たる16日から最高気温が35度以上の猛暑日になる所があるとして、気象庁は14日、熱中症予防など体調管理に注意するよう呼びかけた。西日本では18日にかけて、東日本では19日にかけて猛暑日の恐れがある。
気象庁によると、16日から高気圧に覆われるため晴れる所が多く、気温の高い状態が続く見込み。期間中、関東や東海で38~39度の予想もある。沖縄・奄美は20日ごろにかけて33度以上になる所が出てくるとしている。
東北、警報級大雨の恐れ 3連休の15~16日
梅雨前線の影響で、東北は15~16日、警報級の大雨になる恐れがあるとして、気象庁は14日、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒を呼びかけた。特に、秋田県など日本海側を中心に激しい雨や暴風による高波の可能性があり、注意が必要だ。
気象庁によると、前線が朝鮮半島から東北南部を通って日本の東に延び、東北や北陸では既にやや強い雨が降った所がある。北陸はこれまでの大雨で地盤が緩んでおり、少しの雨でも危険度が高まる恐れがある。
今後、前線はゆっくり北上し、16日にかけて東北北部に停滞。暖かく湿った空気の流入が強まることから、前線の活動が活発化する。
九州北部大雨の死者9人に 大分、佐賀の不明男女死亡
大分県と佐賀県は14日、大雨の影響で安否不明となっていた男女の遺体がそれぞれ福岡県沖の海上で発見されたと明らかにした。見つかったのは大分県中津市耶馬渓町戸原の50代女性と、佐賀県唐津市浜玉町の男性(57)で、10日の大雨による死者は大分県で初めて、佐賀県では3人目。福岡を含めた3県の死者は共同通信の集計で計9人となった。
円、一時137円27銭に上昇 日米の金利差縮小で
14日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで一時1ドル=137円27銭に上昇し、5月中旬以来、約2カ月ぶりの円高ドル安水準を付けた。米国のインフレ鈍化傾向を背景に、日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りの動きが広がった。
午後5時現在は前日比14銭円高ドル安の1ドル=138円22~24銭。ユーロは77銭円安ユーロ高の1ユーロ=155円10~14銭。
13日に発表された米卸売物価指数が市場予想を下回り、米FRBによる年内の追加利上げの回数が減るとの思惑が強まった。朝方に円買いドル売りが進んだ後、国内の輸入企業が決済に使うドルを買う実需の動きなどから1ドル=138円台に下落した。
高級ブドウ、1房160万円! 金沢、初競りで最高額更新
石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」の今季初競りが14日、金沢市中央卸売市場で開かれた。148房が出荷され、うち1房(1キロ)が160万円で落札された。昨年の150万円を上回り5年連続で過去最高額を更新した。
金沢市の仲卸業者が落札し、台湾でスーパーマーケット「裕毛屋」を経営する謝明達さん(68)が購入した。2021年の初競りでも当時の最高額で購入しており、タイや香港など国外からも注文が相次いだという。「香りや食感が魅力的だ。より多くの人に商品を知ってほしい」と笑顔を見せた。
ルビーロマンは鮮やかな紅色と粒の大きさが特徴。9月末までに3万房の出荷を目指しているという。
【1年前の今日の出来事】 2022年7月14日