北朝鮮、打ち上げ失敗、事実上の弾道ミサイル 「早期に2回目」表明
北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、国家宇宙開発局が同日午前6時27分(日本時間同)ごろに北西部・東倉里の「西海衛星発射場」から軍事偵察衛星「万里鏡1号」を新型ロケット「千里馬1型」で打ち上げたと伝えた。
エンジン異常により黄海に墜落したと失敗を認め、「できるだけ早期に2回目の発射を断行する」と表明した。金正恩朝鮮労働党総書記は軍事力強化に向けて、再度の発射を図る構えだ。
日本政府は、北朝鮮が「弾道ミサイルの可能性のあるもの」を南方向に発射し、7分後に消失したと発表した。全国瞬時警報システム(Jアラート)で沖縄県に避難を呼び掛けた後、日本上空には飛来しないと判断し解除した。排他的経済水域(EEZ)への飛来も確認されていない。
GX法成立 原発の60年超運転が可能に、福島事故後のルール変更
エネルギー関連の五つの法改正をまとめ、原発の60年超運転を可能にする「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」が31日、参院本会議で、与党と日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決、成立した。立憲民主党と共産党、れいわ新選組、社民党は反対した。
東京電力福島第1原発事故後に導入した「原則40年、最長60年」との運転期間の規定を原子炉等規制法から電気事業法に移し、運転延長を経済産業相が認可するのが柱。岸田政権は、脱炭素とエネルギーの安定供給を理由に抑制的な原発政策を転換、第1原発の廃炉への道筋が見えない中、原発回帰を進めようとしている。
6月も続く値上げ、カップ麺・調味料など3575品目
民間調査会社の帝国データバンクは31日、6月に値上げ予定の飲食料品は3575品目に上るとの集計を発表した。カップ麺や調味料など幅広い商品が値上がりする。2023年1~6月の値上げ品目数は合計1万9442で、昨年同期(8243)の約2.4倍となる。
国内主要食品メーカー195社の6月値上げ予定をまとめた。大半が加工食品や調味料だが、飲料水や菓子でも値上げがある。昨年に続く再値上げ商品は半数を超えるという。6月は、帝国データが集計していない、おもちゃや映画館の鑑賞料金なども値上がりする。電気代も中部、関西、九州の3電力を除く大手7社が6月使用分から家庭契約に多い規制料金を引き上げる。
大手電力7社、6月から家庭向け電気料金値上げ 家庭の負担増
大手電力7社は6月1日、国の認可が必要な家庭向け電気料金を値上げする。経済産業省によると、標準的な家庭(30アンペア・月400キロワット時)で14~42%の値上げになる。5月使用分と比べ月906~3792円上がり、食品などの物価高に見舞われる家庭にとって更なる負担増となる。
値上げするのは、北海道▽東北▽東京▽北陸▽中国▽四国▽沖縄の7電力。北陸、中国、沖縄の3電力の値上げは第2次石油危機時の1980年以来43年ぶり。東北、東京、四国の3電力は2011年の東日本大震災以降2度目、北海道は3度目の値上げとなる。
6月分は各社の標準家庭モデルで北海道電力が1518円、東北電力1621円、東電881円、北陸電力2196円、中国電力1667円、四国電力1783円、沖縄電力は2771円値上がりする。値上げを申請していない中部電力、関西電力、九州電力の3社は据え置きか小幅の値下げ。
沖縄は暴風高波、大雨 台風2号接近、警戒を…気象庁
大型で強い台風2号は31日午後、沖縄県・宮古島の南海上を北上した。6月2日にかけて宮古島や沖縄本島に接近するとみられ、気象庁は暴風と高波に厳重に警戒し、大雨に十分注意するよう呼び掛けた。2号はその後、東・西日本の南海上を東北東へ進み、4日午後までに温帯低気圧に変わる見込み。
宮古島では31日午後6時35分すぎに最大瞬間風速30.7メートルを観測した。1日に予想される最大瞬間風速は先島諸島45メートル、沖縄本島40メートル、大東島地方30メートル。波の高さは先島諸島と沖縄本島9メートル、大東島地方6メートル。1日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、沖縄本島150ミリ、先島諸島120ミリ。
【1年前の今日の出来事】 2022年5月31日