全国で新たに2万1426人感染 前週より1万人減 新型コロナ
厚生労働省は30日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で2万1426人確認されたと発表した。前週の月曜日より約1万1000人減った。死者は206人だった。
主な都道府県の新規感染者数は、北海道482人▽東京都1818人▽愛知県806人▽大阪府1247人▽福岡県699人――など。
<新型コロナ・30日>東京都で新たに1818人が感染、2000人未満は10月下旬以来
東京都は30日、新型コロナウイルスの新たな感染者1818人と死者20人を確認したと発表した。新規感染者が2000人を下回るのは昨年10月24日の1735人以来。
1週間平均の新規感染者数は、30日時点で4622.6人で、前の週に比べて66.0%。
血中に高濃度有害物質 東京・多摩の一部住民
東京都の多摩地域の水道水源から有害な有機フッ素化合物「PFAS」が検出されたとして、住民の血液検査をしている市民団体は30日、国分寺市を中心とした87人の一部は、PFASの血中濃度が高かったと中間発表した。検査を担う京都大の原田浩二准教授は「水道水が主な原因と考えられる。現在の濃度では急性の健康影響を引き起こす可能性は、ほぼない」との見方を示した。
有機フッ素化合物はPFOSやPFOAなど多数あり、PFASが総称。原田氏によると、日本に血中濃度の指針がないため、ドイツの基準と比べると、87人のうちPFOSは21人が超え、うち6人はPFOAも上回った。
トヨタ、3年連続世界首位 1048万台、独VW上回る…22年
トヨタ自動車が30日発表した2022年のグループ世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は前年比0.1%減の1048万3024台と3年連続で首位になった。半導体不足や新型コロナウイルスの感染拡大が響いて2年ぶりにマイナスとなったが、独フォルクスワーゲン(VW)グループの826万2800台(前年比7.0%減)を上回った。
トヨタは単体の販売でもVWグループを上回り、0.5%減の956万6961台となった。国・地域別では国内が12.7%減、北米は8.8%減、欧州は0.1%増。中国は0.2%減だが、アジア全体ではコロナ禍からの経済回復を受けて6.0%増だった。トヨタ単体の電気自動車(EV)販売台数は69.8%増の2万4466台と過去最高だった。
学術会議改革 科学系学会など6団体、政府方針の再考求め声明
政府による日本学術会議の改革方針について、科学系の学会と連合体計6団体の会長らが30日、オンラインで記者会見し、性急な改革に懸念を表明し、政府に再考を求める声明を公表した。「内閣府と学術会議の双方が、信頼関係に基づいた建設的な話し合いの場を重ねることを、強く希望する」としている。
連名で声明を出したのは、日本物理学会▽日本天文学会▽日本数学会▽日本化学連合▽生物科学学会連合▽日本地球惑星科学連合――の代表者。政府は日本学術会議法を改正し、会員選考に意見を述べる第三者による「選考諮問委員会」を新たに設ける方針を示している。今国会への法案提出を目指すが、声明は「自律的かつ独立した学術会議の活動を毀損するおそれがある」とし、学術会議の会員選考に政府が介入する可能性を指摘した。
政府が昨年末に方針を発表して以降、すでに50を超える学会などから、政府方針に懸念を表明する声明が出ている。
ルフィら送還「2月上旬の大統領訪日前に」 フィリピン法相が方針
全国で相次ぐ強盗事件で指示役だった「ルフィ」の可能性があり、現在はフィリピンの入管施設に収容されている渡辺優樹容疑者(38)について、レムリヤ比法相は30日に開かれた記者会見で、強制送還の障壁となっている係争中の事件を早急に解決する方針を示した。入管施設には現在、渡辺容疑者を含む4人が収容されている。レムリヤ氏は来月上旬にマルコス大統領の訪日が予定されていることから、「それまでに(4人の送還を)実現できればと思っている」と話した。
施設の収容者が国内で係争中の事件を抱えている場合、フィリピンは強制送還に応じていない。レムリヤ氏は収容者の多くが、国内にとどまるために架空の事件を作り上げることもあると明かした上で、「(渡辺容疑者の)事件がそのようなケースか調べ、棄却されるべきだと判断すれば、すぐに対応し、強制送還できるようにする」と話した。
岐阜で太陽柱、29日朝撮影 氷の結晶に太陽光反射、条件限られ
岐阜市内で29日朝に見られた珍しい自然現象「太陽柱」を、岐阜聖徳学園大教育学部の川上紳一教授(66)が撮影した。
大気中の六角形の平板状の氷の結晶(氷晶)に、太陽光が反射して炎の柱のように見える現象。雲が出て風が弱く、強く冷え込んだ日の出直前や日没直後に限られ、明るく輝いて見えるのは年に数回という。
岐阜市の29日朝の最低気温は氷点下0.7度、風速は1メートル前後だった。
【1年前の今日の出来事】 2022年1月30日