新年一般参賀、3年ぶり実施 天皇陛下「安らかで良い年に」、愛子さまは初めての出席
新年恒例の一般参賀が2日、皇居・宮殿東庭で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3年ぶりの実施となった。天皇、皇后両陛下らは午前と午後の計6回宮殿のベランダに立たれ、祝賀に応えた。天皇陛下は「年の始めにあたり、我が国と世界の人々の幸せを祈ります」とあいさつ。上皇ご夫妻は午前の3回、両陛下の傍らに立ち、両陛下の長女愛子さまは初めての出席となった。
陛下は、新型コロナなどに言及し「皆さんには多くのご苦労があったことと思います。3年の月日を経て、今日、こうして皆さんと一緒に新年を祝うことをまことにうれしく思います」と述べた。そのうえで「いろいろ大変なこともあるかと思いますが、本年が、皆さんにとって、安らかで良い年となるよう願っています」と話した。
ウクライナ、新年早々に犠牲者相次ぐ 砲撃で子ども向けの病院も損壊
ロシアによる侵攻が続くウクライナでは1日、砲撃や空爆による死傷者が各地で伝えられた。侵攻は早期に収束するメドが立たず、新年早々に一般国民の犠牲が明らかになる事例が相次ぐ。
ウクライナ南部ヘルソン州の軍事機構トップ、ヤヌシェビッチ氏によると、州東部を占拠するロシア軍が2022年12月31日夜から州都ヘルソンに向け、砲撃を繰り返した。子ども向けの病院が損壊し、1日になって死者1人、負傷1人が出たことを明かした。
南部ザポロジエ州の都市オリヒフでも1日、ロシア軍の砲撃の犠牲となり、1人が死亡、3人が負傷。西部フメリニツキー州でも同日、ロシア軍のミサイル攻撃で負傷していた女性が亡くなったことが確認された。
ロシア軍の攻撃による犠牲者が相次ぐ一方で、ウクライナ軍はミサイル攻撃や無人機による自爆攻撃への防衛力を強化してきたと説明している。ウクライナ空軍は1日、通信アプリ「テレグラム」への投稿で、ロシアが12月31日晩に無人機による自爆攻撃を仕掛けてきたが、45機を撃墜したと成果を誇示した。
全国で新たに7万6264人感染確認 死者208人 新型コロナ
厚生労働省は2日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で7万6264人確認されたと公表した。1週間前の月曜日より約1000人減った。死者は208人だった。
主な都道府県の新規感染者数は、北海道1833人▽東京都7537人▽愛知県4252人▽大阪府4980人▽福岡県3424人――など。
【1年前の今日の出来事】 2022年1月2日