国際賢人会議 原爆慰霊碑に各国委員が献花、黙とう
被爆地・広島で各国の元政府高官や有識者らが核廃絶への道筋を議論する「国際賢人会議」2日目の11日午前、会議を構成する委員ら13人が広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花し原爆資料館を視察した。
湯崎英彦・広島県知事と松井一実市長に先導された委員らは慰霊碑前に並び、慰霊碑に納められている原爆死没者名簿や「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれた碑文の説明を松井市長から受けた。座長を務める白石隆・熊本県立大理事長とアンゲラ・ケイン元国連軍縮担当上級代表が「核兵器のない世界に向けた国際賢人会議」と英語で書かれた花輪を手向け、全員で黙とうした。
南部オデッサにドローン攻撃 大規模停電、復旧まで数カ月か…ウクライナ
複数のウクライナ当局者は10日、ロシアがイラン製ドローンを使ってエネルギー関連施設2カ所を攻撃し、南部の港湾都市オデッサで重要インフラを除き電力供給が途絶したと明らかにした。復旧まで数カ月かかる可能性があるという。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、オデッサとその周辺で150万人以上が電力供給を受けられず、非常に厳しい状況だと語った。
ウクライナの高圧送電網、4割が被害 ロシアが攻撃、電力需給が逼迫
ロシア軍は10月以降、ウクライナの電力関連施設を集中的に攻撃しており、10日も自爆型ドローン(無人機)で南部オデッサ州の電力設備を攻撃した。ロイター通信によると、影響で同州内のほぼ全ての地域で電力が使用できなくなったという。
最も状況が深刻なのは東部の前線に近いドネツク州やハリコフ州で、首都キーウ(キエフ)周辺も電力が逼迫している。
戦争犯罪記録の努力を称賛 ウクライナ団体にノーベル平和賞
ノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェーの首都オスロで開かれた。戦争犯罪の記録や強権体制への抵抗を通して人権擁護に取り組んできたウクライナの「市民自由センター」(CCL)とロシアの「メモリアル」、ベラルーシの活動家が受賞。ノルウェーのノーベル賞委員会の委員長は「戦争犯罪と権力乱用の記録に並外れた努力をしてきた」と称賛した。
CCLのオレクサンドラ・マトイチュク代表は演説で「自由と人権に国境はない」として、ロシアのプーチン大統領らを国際法廷で裁くべきだと訴えた。ロシアのウクライナ侵攻が続く中、敵対する両国の2団体と、ロシアの同盟国ベラルーシの個人に対する異例の授与となった。
月面着陸船打ち上げ成功 東京のベンチャー、民間初の月を目指す
宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」(東京都)は11日、独自開発した月着陸船を米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から米スペースXのファルコン9ロケットで打ち上げた。着陸船は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
月面への到着は約5カ月先で、成功すれば日本初かつ世界初の民間による月面着陸になる可能性がある。
着陸船が目指すのは、月の表側にある「氷の海」と呼ばれる場所だ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)とタカラトミーが開発した探査ロボット「SORA―Q」や、アラブ首長国連邦の月面探査車などを搭載。探査ロボは大ヒットしたタカラトミーの変形ロボ「トランスフォーマー」から着想しており、月面に降りて撮影し、画像データを地球に送る。
全国で11万8514人が新型コロナ感染、前週比2万9763人増
新型コロナウイルスの国内感染者は11日午後7時半現在、新たに11万8514人が確認された。前週の同じ曜日(4日)より2万9763人多く、前週を上回るのは6日連続となった。新たに発表された死者は132人だった。
都道府県別で最も多かったのは東京都で、1万2163人。11日までの週平均の感染者数は1日あたり1万2888.0人で、前週の109.8%だった。次いで神奈川県が7691人で、愛知県6879人、大阪府6664人、埼玉県6505人と続いた。
【1年前の今日の出来事】 2021年12月11日