救済法案、会期内成立の見通し 「十分な配慮」追加修正へ
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法案が10日までの今国会の会期内に成立する見通しとなった。宗教団体など法人側が寄付を勧誘する際の「配慮義務」規定を巡り、自民、立憲民主両党が「十分」な配慮と表現を強める修正を行う調整に入った。複数の与野党関係者が7日、明らかにした。
政府が提出した法案は、法人の配慮義務として「個人の自由な意思を抑圧し、適切な判断が困難な状態に陥らせない」などの規定を設けた。自民党は、違反した法人には行政機関が必要な措置を勧告し、団体名を公表するとした修正案を野党に提示したが、立民は「不十分」と指摘し、実効性を高めるためさらに修正するよう求めていた。
関係者によると、自民党の茂木敏充幹事長と立民の岡田克也幹事長が6日、東京都内のホテルで会談し、配慮義務に「十分」との表現を追加することで折り合った。これを受けて立民は7日に党内で対応を協議した。
米上院、民主党が多数派拡大…ジョージア州決選投票で民主現職の再選確実に
米連邦議会上院(定数100)の最後の1議席を決める決選投票が南部ジョージア州で6日行われ、民主党現職のラファエル・ウォーノック氏が僅差で勝利した。
この結果、来年1月招集の上院では、非改選を含めて民主党が51議席、共和党が49議席となることが決まった。上院では、採決で賛否同数になれば議長を兼ねるハリス副大統領が決定票を投じるため、すでに民主党が事実上の多数派となることは決まっていた。過半数を握ったことで、よりスムーズな法案審議や、政府高官人事、条約の承認などが可能になった。
下院(定数435)は共和222、民主213の議席配分が確定。上院は民主党、下院は共和党が多数派を握る勢力図が固まった。
ロシア南西部の軍用空港にもドローン攻撃か 近くの石油施設炎上
ウクライナ国境に近いロシア南西部クルスク州のスタロボイト知事は6日、同州のクルスク空港付近の石油貯蔵施設で、ドローン(無人航空機)攻撃による火災が発生したと通信アプリで明らかにした。負傷者はいないという。
報道によると、同空港は2月下旬のウクライナ侵攻以降は、軍用としてのみ利用されていたという。ロシアの独立系メディアは6日、隣接する西部ブリャンスク州でも燃料タンク近くで、ドローン攻撃による爆発があったと報じた。
ロシア国内では5日にも、西部リャザン州と南部サラトフ州の空軍基地がドローン攻撃を受けた。ロシア国防省はこの2件をウクライナによる攻撃と発表し、米紙はウクライナ高官が自軍による攻撃と認めたと報じていた。
サイバー要員、2万人規模に 「能動的防御」戦略文書明記へ…防衛省
防衛省は、サイバー攻撃に対処する自衛隊の要員を2027年度までに2万人規模に拡充する方針を固めた。中核となる「サイバー防衛隊」は現在の約800人から5倍程度の4000人に増員する。関係者が6日、明らかにした。
サイバー防衛隊は今年3月、陸海空3自衛隊の統合部隊として発足し、隊内のシステム防御を主な任務としている。27年度までに4000人の防衛隊と、それを側面支援する1万6000人の体制に拡充。能動的サイバー防御の導入と併せ、電力や通信、金融など公共インフラの防護支援に乗り出す。
新型コロナ、全国で14万9383人確認 前週水曜から1万人増
厚生労働省は7日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに14万9383人確認されたと発表した。前週の水曜日から約1万人増えた。
主な都道府県別の新規感染者数は、北海道7764人▽埼玉県8608人▽東京都1万4946人▽神奈川県8939人▽愛知県9478人▽大阪府7815人▽福岡県5621人――など。
【1年前の今日の出来事】 2021年12月7日