五輪組織委の高橋治之元理事を受託収賄容疑で逮捕 東京地検
東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー選定を巡る汚職事件で東京地検特捜部は17日、紳士服大手「AOKIホールディングス(HD)」側から計5100万円の賄賂を受け取ったとして、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)を受託収賄容疑で逮捕した。また、AOKIHD創業者で前会長の青木拡憲(ひろのり)(83)▽前会長の弟で同社前副会長、青木宝久(たかひさ)(76)▽同社専務執行役員、上田雄久(かつひさ)(40)――の3容疑者を贈賄容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、高橋元理事は17年1月ごろからAOKIHD側の3人からスポンサー選定やライセンス商品の製造・販売で有利な取り計らいを受けたいとの依頼を多数回受け、同年10月~今年3月に計5100万円の賄賂を受け取ったとしている。AOKIHD側は贈賄罪の公訴時効(3年)が成立していない計2800万円に限って立件した。
元理事は大手広告会社「電通」元専務で、退職後の14年6月に組織委理事に就任した。東京五輪・パラリンピック特別措置法は理事を「みなし公務員」と規定し、職務に関して金品を受領した場合は刑法の収賄罪に問われる。受託収賄罪は職務に関して何らかの依頼(請託)を受けて賄賂を受け取った場合に適用され、法定刑の上限は懲役7年。
米軍、ICBM発射実験 台湾情勢で延期「誤解のリスクを下げる」
米軍は16日、西部カリフォルニア州のバンデンバーグ基地から大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」の発射実験を実施したと発表した。8月上旬の実施予定だったが、ペロシ米下院議長の台湾訪問(同2~3日)に反発した中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を行ったため、延期していた。
米軍は、発射実験について「米国の核抑止力が21世紀の脅威に対して効果的だと示すとともに、同盟国を安心させるための定期的な活動の一環」と説明。同様の実験は過去に300回以上行われているとし、「現在の世界情勢に起因するものではない」と強調した。
発射実験は数カ月の準備の集大成とし、ミサイルは約6800キロ飛行して太平洋のマーシャル諸島周辺に落下したという。
北朝鮮、巡航ミサイル2発を発射か 韓国軍関係者が明らかに
韓国軍関係者は17日、北朝鮮が17日午前、中部平安南道(ピョンアンナムド)温泉(オンチョン)郡付近から巡航ミサイル2発を黄海に向け発射したと明らかにした。北朝鮮によるミサイル発射は今年6月5日に短距離弾道ミサイルを8発発射して以来、約2カ月ぶり。巡航ミサイルの発射は今年1月以来となる。
米韓両軍は22日から、合同軍事演習「乙支フリーダムシールド」を実施する予定だ。北朝鮮はこれまでも米韓合同軍事演習に強く反発してきており、今回もミサイル発射で演習に対抗する意思を示した可能性がある。
コロナ感染新たに23万人 6日ぶり20万人超え、15県で最多
新型コロナウイルスの感染者は17日、全国で新たに23万1499人確認された。お盆期間を挟んで6日ぶりに20万人を超え、1日当たりの感染者は西日本を中心に15県で過去最多を更新した。死者は286人、重症者は前日から13人増えて627人だった。
東京で新たに2万9416人の感染確認 2日連続で前週下回る
東京都は17日、新型コロナウイルスの感染者が2万9416人確認されたと発表した。うち2199人は、千葉県の住民の自主検査結果を都内の医療機関がオンラインで診断する「陽性者登録センター」による登録分だった。前週水曜日(3万4243人)から約4800人減少し、2日連続で前の週の同じ曜日を下回った。新たに25人の死亡も確認された。
【1年前の今日の出来事】 2021年8月17日