天皇陛下、グテレス国連事務総長と面会 広島訪問に謝意
天皇陛下は8日、皇居・御所でグテレス国連事務総長と面会された。陛下は広島市で行われた平和記念式典に参加したグテレス氏に「今回広島を訪問されたことに感謝します」と述べたという。陛下がグテレス氏と会うのは、皇太子時代の2015年以来。
宮内庁によると、面会時間は約25分間。陛下が広島訪問について感謝を述べた後、グテレス氏は新型コロナウイルス感染症や気候変動など、山積する課題について説明した。陛下が日本の若い世代もSDGs(持続可能な開発目標)に関心を持って取り組んでいると紹介すると、グテレス氏は「広島で青年たちとお会いしました。彼らの平和に対する気持ちやグローバルな視点に印象づけられました」と話したという。
原発攻撃「自殺行為」 核先制不使用の誓約を―グテレス国連総長
来日中のグテレス国連事務総長は8日午前、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、ウクライナ南東部のザポロジエ原発に対する砲撃が相次いでいる事態について「原発への攻撃は自殺行為だ」と懸念を表明した。
グテレス氏は、6日に広島市で開かれた平和記念式典に初めて出席し、核保有五大国に核兵器の「先制不使用」を約束するよう呼び掛けた。8日の会見で「まだ2日しか経過していないが、五大国からは何の反応もない」と述べた上で、ウクライナで核の威嚇を強めるロシアなどを念頭に「核兵器でにらみ合う危険性が高まっている。核兵器を誰も先に使わなければ、核戦争にはならない」と強調。先制不使用の誓約を改めて求めた。
ペロシ氏訪台、中国の軍事演習…台湾の民意どう反応? 世論調査発表
台湾のシンクタンク「中華民意研究協会」は8日、米国のペロシ下院議長の訪台や、これに反発した中国の軍事演習に対する世論調査の結果を発表した。訪台や演習後では初めての大規模調査となる。
調査では、ペロシ氏の訪台が米台関係の強化に役立つかを尋ねた質問に対し、53.7%が「役立つ」と回答した。「役立たない」は27.4%だった。蔡英文(ツァイインウェン)政権の与党・民進党の支持者では88.3%が「役立つ」と回答した一方、中国に融和的な国民党の支持者は51.2%が「役立たない」とした。
また、中国による軍事演習について、中台の軍事衝突を心配するかを尋ねたところ、60.1%が「心配していない」と答えた。「心配だ」は34.0%だった。
同協会によると、調査は台湾の20歳以上の人を対象に3~5日に、電話で行った。1074件の有効回答を得たという。ペロシ氏の訪台は2~3日で、中国は2日夜、4日以降に台湾を包囲する形で軍事演習を実施すると発表していた。
全国の新規感染者、13万7859人確認 前週から微減
新型コロナウイルスの感染者は8日、全国で新たに13万7859人確認された。和歌山県で過去最多となったが、全国的には1週間前の月曜日(約13万9600人)から微減した。死者は150人で、7日連続で100人を上回った。重症者は前日から4人増えて555人。
東京の新規感染者、20日ぶりに2万人下回る 1万7884人確認
東京都は8日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万7884人確認されたと発表した。前週月曜日(2万1958人)から約4000人減少した。2万人を下回ったのは7月19日以来、20日ぶり。新たに13人の死亡も確認された。新規感染者数の7日間平均は、7日の時点で前週比98.6%の約3万1732人となった。7日間平均が前週から減少に転じたのは6月19日以来、約1カ月半ぶり。
【1年前の今日の出来事】 2021年8月8日