今日の出来事(2022年6月17日) 日銀、低金利維持 円安進めば「家計の負担増」批判高まるリスク

日銀、低金利維持 円安進めば「家計の負担増」批判高まるリスク

日銀は17日の金融政策決定会合で、現行の大規模な金融緩和政策を維持すると決めた。米欧の中央銀行が利上げに動く中、低金利を維持する日銀の金融政策との違いが意識され、今後も円安基調が続く可能性がある。景気の下支えを優先した判断だが、生活必需品の値上げが相次ぎ、家計の負担増が意識される中、日銀の判断が批判を招く懸念もある。

維新の会・猪瀬元都知事、女性候補予定者の胸に触り「セクハラ」と批判

7月10日投開票の参議院選に日本維新の会から出馬予定の猪瀬直樹・元都知事が、同党から立候補を予定している女性の応援演説中、その女性の体を触るしぐさを見せ、SNS上で「セクハラ」との批判が相次いでいる。

猪瀬氏は「確かに軽率な面がありました。十分に認識を改め、注意をして行動していきたいと思います」とTwitter上で弁明。

問題が起きたのは、維新が6月12日に東京・JR吉祥寺駅前で行った街頭演説会。

6月12日、JR吉祥寺駅前で開かれた街頭演説会で海老沢由紀氏の体に触る猪瀬直樹氏

新型コロナ 県民割、割引上限を増額 交通費込み旅行8000円/平日クーポンは3000円

斉藤鉄夫国土交通相は17日の記者会見で、7月前半から新たな観光支援事業を始めると発表した。都道府県が行う旅行割引「県民割」を事実上、全国に広げ、政府支援を拡充する。

公共交通機関の利用を促すため、交通費込みのパック旅行は代金割引の上限を5000円から8000円に引き上げる。飲食、買い物などに使えるクーポンは一律2000円から平日3000円、休日1000円とし、週末の混雑を抑制する。1人1泊当たりの支援額は最大1万1000円に増える。

新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、7月前半から実施。繁忙期のお盆休みを含む8月中旬を除き、当面8月末まで続ける。

長崎市長がウィーンでの核禁条約会議で演説へ 広島市長とともに

長崎市の田上富久市長は17日、核兵器禁止条約の第1回締約国会議で演説すると発表した。核兵器の使用禁止や廃絶を訴える。田上市長は記者会見で、ロシアが核兵器使用を示唆してウクライナへ侵攻している情勢を踏まえ「核兵器使用の危険性が高まっていることを訴えたい」と語った。

会議がオーストリア・ウィーンで開幕する21日に広島市の松井一実市長と合わせて約5分間演説する予定。田上市長は「条約は広島と長崎が長年願っていたもので、成立させてくれた国々への感謝を示したい。核兵器の廃絶と『使わせない』『使わない』ということに関し、これまで以上の結束を各国に呼び掛けたい」と語った。日本政府の不参加については「唯一の戦争被爆国としてリーダーシップを発揮するチャンスだったが、非常に残念だ」と述べた。

ウクライナ「加盟候補」 EU、仏独伊首脳が支持

フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相、イタリアのドラギ首相は16日、ウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談し、欧州連合(EU)への加盟を申請したウクライナを「加盟候補国」として承認することを支持する意向を表明した。ゼレンスキー氏は歓迎し、3首脳そろっての訪問は仏独がロシアに配慮しすぎているのではないかとのウクライナ側の不信感を一定程度、解消する形となった。

EU議長国を務めるフランスのマクロン氏は会談後の記者会見で「ウクライナは欧州の一員だ」と述べ、ウクライナの「加盟候補国」への格上げを支持した。ショルツ氏は「ドイツは、ウクライナに有利な決定を下すことに賛成だ。モルドバにも当てはまる」と語り、ドラギ氏も「今回の訪問で最も重要なメッセージは、イタリアがウクライナのEU加盟を望んでいるということだ」と強調した。

16日、キーウを訪問したドイツのショルツ首相、フランスのマクロン大統領、イタリアのドラギ首相らと並ぶウクライナのゼレンスキー大統領(中央)

アフリカで食料危機深刻化 ウクライナ侵攻の「犠牲」に

ロシアによるウクライナ軍事侵攻で、アフリカが深刻な食料危機に陥っている。農業国ウクライナからの供給減で食料価格が高騰し、貧困層の生活は一段と悪化。大規模な飢餓が発生する恐れも指摘され、「戦争のもう一方の犠牲者」(英紙タイムズ)であるアフリカへの支援が急務となっている。

ロシアとウクライナは共に世界有数の穀物輸出国で、特に小麦や大麦の生産が盛んなウクライナは「欧州のパンかご」と呼ばれてきた。ところが侵攻後、インフラの破壊や物流の寸断で輸出が激減。ロシアも穀物や肥料の輸出を制限し、世界的な食料不足と価格高騰が起きている。

国連人道問題調整事務所(OCHA)によれば、打撃が特に深刻なエチオピアとケニア、ソマリアの3カ国では1500万~1600万人が「深刻な食料不安」に直面しているという。

全国で新たに1万4709人感染 前週から900人減 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者は17日、全国で新たに1万4709人確認された。前週の金曜日から約900人減った。死者は18人、重症者は40人だった。

東京で1596人の感染確認 前週とほぼ横ばい 新型コロナ
東京都は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1596人確認されたと発表した。前週の金曜日(1600人)とほぼ横ばいだった。新たに4人の死亡も確認された。

【1年前の今日の出来事】 2021年6月17日