ウクライナ首都キエフの表記「キーウ」に 政府が変更
政府は31日、ウクライナの首都キエフの名称表記について、ウクライナ語の発音に基づくキーウに変更すると発表した。キエフはロシア語の発音に由来し、自民党などからキーウへの変更を求める声が出ていた。キエフ以外の全ての地名についてもウクライナ語に基づく呼称に統一する。
外務省が変更に向けてウクライナ政府の意向を尋ね、同政府が変更を希望した。首都以外に変更する主な地名は、チェルノブイリ→チョルノービリ▽オデッサ→オデーサ▽ドニエプル→ドニプロ― など。今後、政府の公文書やホームページなどの表記を変更する。「在外公館の名称・位置・給与に関する法律」では、在ウクライナ日本大使館を置く地名をキエフと定めており、今後、法改正しキーウに改める。
国名の呼称変更に関しては、ロシアと領土を巡り武力衝突した「グルジア」(当時)が、英語に基づく「ジョージア」に変更するよう各国に働きかけ、日本も2015年に同法を改正した例などがある。
ウクライナ侵攻 ウクライナ北部で戦闘 露軍の縮小、疑問視も
ロシア軍による侵攻が続くウクライナの首都キエフや北部チェルニヒウ周辺では、露国防省が「軍事活動を縮小する」と発表した後の30日も砲撃や戦闘が続いた。ウクライナ国防省は一部で部隊の移動がみられるとしつつも「敵はこれらの都市の制圧や包囲を完全には諦めていない」と指摘しており、露側の発表に懐疑的な見方が強まっている。
ロシアが対人地雷 人権団体が指摘 クラスター弾も24回使用か
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は30日までに、ロシア軍がウクライナ東部ハリコフ周辺で、国際条約で禁じられている対人地雷を使用したと指摘した。
HRWによると、28日に見つかった地雷は「POM―3」と呼ばれ、半径16メートルの殺傷能力を持つ。HRWは、対人地雷が「戦闘員と市民を区別しない」とし、世界各国がロシアを強く非難すべきだと訴えた。
1999年に発効した対人地雷禁止条約(オタワ条約)にはウクライナを含む160を超す国・地域が加盟。ロシアは「国土防衛には地雷が必要」などとして加盟を拒んでいる。
千葉北西部で震度4 マグニチュード4.7と推定
31日午後8時52分ごろ、千葉市花見川区で震度4を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は同県北西部で、震源の深さは約70キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は4.7と推定される。
主な各地の震度は次の通り。
震度4=千葉市花見川区
震度3=千葉市中央区、千葉県船橋市、習志野市、柏市、市原市、茨城県取手市、さいたま市大宮区、埼玉県川口市、東京都千代田区、板橋区、調布市、町田市、横浜市中区、川崎市川崎区、相模原市中央区
桜の名所にぎわう 見ごろは今週末まで 東京・千鳥ケ淵で満開
桜の名所として知られる東京都千代田区の千鳥ケ淵周辺が、満開のソメイヨシノを観賞する人でにぎわっている。千代田区観光協会によると、千鳥ケ淵周辺には約260本の桜の木が植えられ、ソメイヨシノの他、オオシマザクラなども楽しめる。新型コロナウイルス感染防止のため、夜間のライトアップは行わない。ソメイヨシノの見ごろは今週末まで。
ドローンで医薬品を離島に 国内初の配送実証実験 愛媛・今治
国家戦略特区の愛媛県今治市で30日、ドローンで医薬品を離島に配送する実証実験があった。GPS(全地球測位システム)を使って薬の自宅到着までを確認した国内初の実験という。ドローンは今治市の来島海峡大橋たもと近くを離陸し、村上海賊の拠点の一つでもあった来島へと約600メートルを飛行して無事到着した。
薬を運ぶ容器は、位置とともに内部の温度も刻々とドローンの基地に伝わる仕組みで、温度管理が可能。過疎高齢化が進む離島や山間部への無人配送が期待されている。医薬品医療機器法では医薬品は薬剤師(医療従事者)が対面で渡すことを義務付けているが、市は「国家戦略特区として、規制改革への材料を集めることができれば」と地元の了解を得て実験にこぎつけた。
全国で5万1913人の感染確認 前週木曜から約2000人増
新型コロナウイルスの感染者は31日、全国で新たに5万1913人確認された。前週の木曜日(3月24日)から2000人近く増えた。重症者は前日より28人減って627人、死者は102人確認された。
福岡県で新たに2586人が感染 7日連続で前週同じ曜日上回る
福岡県は31日、新型コロナウイルスの新規感染者が2586人確認されたと発表した。7日連続で前週の同一曜日を上回った。
東京で8226人の感染確認 前週木曜より649人減 新型コロナ
東京都は31日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに8226人確認されたと発表した。前週木曜の24日(8875人)を649人下回り、5日ぶりに前週から減少した。新たに12人の死亡も確認された。
ブルース・ウィリスさん、俳優引退 失語症を公表
米アクション映画「ダイ・ハード」(88年)シリーズなどで知られる俳優ブルース・ウィリスさん(67)は30日、最近になって失語症との診断を受けたと公表し、俳優業から引退する意向を明らかにした。親族が声明を発表した。疾患が「(ウィリスさんの)認知能力に影響を与えている」としている。
【1年前の今日の出来事】 2021年3月31日