コロナ飲み薬 早期のウイルス低下を確認 塩野義製薬
塩野義製薬は31日、開発中の新型コロナウイルスの軽症者向け飲み薬の最終段階の治験について、患者に実際に投与したデータを初めて公表した。前半部分のデータで、飲み薬を投与した患者は、偽薬(プラセボ)の患者と比べて体内でウイルス量が低下するのが早かった。感染性のあるウイルスが検出された人の割合は、3回投与後(飲み始めから4日目)に偽薬群では約7割だったのに対し、飲み薬を投与した群では約1~2割まで減ったとしている。今回のデータについて同社は「人に対する有効性が確認できた」と説明。薬事審査を担う医薬品医療機器総合機構(PMDA)にも既に提出しており「早期の承認申請を目指したい」としている。
自衛隊大規模接種 東京で再スタート 災害時の支援に影響懸念も
新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を加速させる自衛隊の大規模接種会場が31日、東京都千代田区の大手町合同庁舎3号館に開設された。対象は自治体が発行する3回目の接種券を持つ全国各地の18歳以上。変異株「オミクロン株」が猛威を振るうなか、一刻も早く接種を済ませたい人たちが次々と訪れた。2月7日に接種が始まる大阪会場も含めて、7月31日までの開設を予定している。
大阪府 臨時の大規模医療施設が稼働 自宅療養者らの一時避難場所に
大阪府が新型コロナウイルスの臨時医療施設として大阪市内に整備した「大阪コロナ大規模医療・療養センター」が31日に稼働した。府内で8万人近くに上る自宅療養・待機者らの受け入れ先として期待される一方、あくまで「一時避難場所」との位置付けで、機能は限られている。吉村洋文知事は31日、記者団に「数万人単位の療養者がいる中で、受け皿を増やすことが重要。自己隔離したい人を広く受け入れたい」と述べた。
保育園の臨時休園、全国644カ所に 前週から倍増し過去最多更新
新型コロナウイルスの感染者発生で臨時休園している保育園が全国で644カ所(1月27日時点)となり、2週連続で過去最多を更新した。厚生労働省のまとめで31日、判明した。過去最多だった20日時点の327カ所から約2倍になった。
空自F15、墜落か 海に機体の破片、乗員2人の安否不明
31日午後5時半ごろ、航空自衛隊小松基地(石川県小松市)所属のF15戦闘機1機が基地を離陸して小松沖を飛行中、レーダーから航跡が消えた。空自によると、航跡が消えたのは小松基地から西北西約5キロ付近で、男性乗員2人の安否はわかっていない。同日夜になり、周辺の海で航空機の外板、救命装備品の一部とみられる浮遊物が回収された。空自は消息不明の同機のものと断定し、墜落したとみて捜索している。
【1年前の今日の出来事】 2021年1月31日