2021年12月25日

福岡でオミクロン株初確認 渡航歴ない20代男性 市中感染か
福岡県は25日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が県内で初めて確認されたと発表した。感染したのは県内に住む海外渡航歴のない20代男性。感染経路は不明で、県は市中感染とみている。九州でオミクロン株の感染が確認されたのは初めて。

全国で新たに322人感染 空港検疫で56人、今年最多 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者は25日、全国で新たに322人確認された。200人を超えるのは5日連続。前週の土曜日(18日)から121人増えた。重症者は前日より3人増えて37人。死者は1人だった。空港検疫で確認された感染者は56人で今年最多となった。東京都の新規感染者は38人で、5日連続で30人を上回った。

近畿、北陸、中国で大雪の恐れ 26~28日ごろに注意 気象庁
西日本上空に強い寒気が流れ込み、26日朝から28日ごろにかけて日本海側を中心に近畿、北陸、中国で大雪になる恐れがある。普段は雪の少ない地域でも積雪の恐れがあり、気象庁は交通の乱れに注意するよう呼びかけている。

気象庁によると、予想降雪量は多いところで26日午後6時までの24時間に、富山県山間部80センチ▽石川県、近畿北・中部、山陰のそれぞれ山地60センチ▽富山県の平地、山陽の山地50センチ▽福井県の山地45センチ。普段は雪の少ない近畿中部の平地のほか、山陽の平地でも20センチの降雪が見込まれる。

来年度予算案、閣議決定 4年連続100兆円超 過去最大
政府は24日、2022年度当初予算案を閣議決定した。一般会計の歳出総額は107兆5964億円。21年度当初予算(106兆6097億円)から9867億円(0.9%)増え、10年連続で過去最大を更新した。当初予算案の100兆円超えは4年連続。税収だけでは歳出を賄えず、歳出総額の約3割の36兆9260億円を借金に当たる新規国債の発行で充当する。

岸田文雄政権が編成する初の当初予算。20日成立の21年度補正予算(35兆9895億円)と連動する「16カ月予算」として、政権が掲げる「成長と分配の好循環」を実現するため切れ目ない支出を行う。当初予算案は年明けの通常国会に提出し早期の成立を目指す。

科学技術振興費は過去最高 来年度予算案
成長戦略の要としてイノベーション創出がうたわれ、「科学技術立国」の観点から、政府全体の科学技術振興費は過去最高の1兆3788億円に達した。

基礎研究力の強化が課題となる中、文部科学省は科学技術・イノベーションを担う人材の育成・確保に262億円を計上。博士課程の学生や博士人材が研究に専念できるよう経済支援を拡充するほか、海外に比べて少ない女性研究者の育成に力を入れるなど多様化を図る。

量子技術、人工知能(AI)、次世代半導体など国際競争の観点から重要な分野の研究開発も促進。量子コンピューターなどの研究プログラムに37億円、膨大な研究データをAIを使って利活用する基盤構築などに10億円を計上した。

大型科学プロジェクトでは、月や火星を目指す国際宇宙探査(アルテミス計画)や、次期基幹ロケットH3の開発など宇宙・航空分野に1558億円。4期連続で計算速度ランキング世界一を維持しているスーパーコンピューター「富岳」の次世代に向けた先行調査研究に新規で4億円を充てた。

公明・遠山元議員ら4人、27日にも在宅起訴へ 違法な融資仲介事件
公明党の国会議員2人の事務所が日本政策金融公庫の融資仲介を無登録で繰り返していたとして、東京地検特捜部は遠山清彦・元衆院議員(52)のほか、太田昌孝・前衆院議員の元政策秘書、あっせん業者2人の計4人を貸金業法違反(無登録営業)の罪で27日にも在宅起訴する方針を固めた。

遠山氏と太田氏の元秘書はそれぞれ数十件を仲介し、いずれも約1千万円の謝礼を受け取った疑いがある。4人とも無登録営業の違法性や謝礼の授受を認めているという。

関係者によると、あっせん業者2人は社長が詐欺罪で起訴された太陽光関連会社「テクノシステム」(横浜市)の元顧問。2020年春に始まったコロナ対策の特別融資などを希望する企業を公庫に取り次ぐよう遠山事務所と太田事務所にそれぞれ依頼し、企業側から手数料を得たという。