辺野古移設工事の設計変更「不承認」、玉城デニー沖縄知事表明…新たな法廷闘争も
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画を巡り、沖縄県の玉城デニー知事は25日、防衛省が申請した軟弱地盤の改良工事などの設計変更を不承認としたと発表した。政府は対抗措置を検討しており、新たな法廷闘争に発展する見通しだ。
玉城氏は県庁で記者会見し、不承認の理由について①改良工事は災害防止への配慮が不十分②国の天然記念物・ジュゴンなど環境への影響を回避する措置が的確に検討されていない――ことなどを挙げた。
移設工事に伴う、辺野古沿岸の埋め立て工事は約152ヘクタールのうち、南側の41ヘクタールの陸地化が完了している。ただ、北側で軟弱地盤が見つかり、66ヘクタールで地盤強化が必要となったため、防衛省は、約4年かけて約7万1000本のくいを打ち込む計画を策定。昨年4月、県に設計変更を申請した。県は同省沖縄防衛局に対し、工事の技術的な課題や環境への影響などについて約450件の質問を出し、審査を続けていた。
政府、石油備蓄放出決定 国内消費の2日分程度
岸田文雄首相は24日、石油の国家備蓄を放出する方針を表明した。石油の流通量を一時的に増やし、価格の上昇を抑える狙いがある。緊急時に備えて保有する石油の国家備蓄を、価格抑制のために放出するのは初めて。定期的な備蓄の入れ替えを前倒しで実施する形で放出し、国内消費量の2日分程度に相当する約420万バレルを目安に放出する。米国の要請を受けた措置で、中国、インド、韓国、英国と協調して実施する。
広島のトラック団体、斉藤国交相の演説会出席者に「旅費」 現金渡す
公明党の斉藤鉄夫国土交通相(69)=衆院広島3区=が10月の衆院選の期間中に開いた個人演説会で、一般社団法人「広島県トラック協会」の関連団体が出席者の一部に現金を渡していたことがわかった。協会は取材に、旅費として支払ったことを認めた上で、「選挙活動として特別に支払ったものではない。法律に基づいて対応している」と説明した。
自民・竹下派が「茂木派」に衣替え 新会長人事を正式了承
自民党竹下派(51人)は25日、党本部で総会を開き、茂木敏充幹事長を会長とする人事を正式に了承し、「茂木派」に衣替えした。総会では全会一致で茂木氏の会長就任が決まった。ほかに事務総長に新藤義孝元総務相、副会長に加藤勝信前官房長官ら4人、事務総長代理に小渕優子元経済産業相ら2人を充てる人事も決めた。