2021年10月27日

被団協の坪井直さん死去 96歳 核兵器廃絶を世界に訴え
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員、広島県原爆被害者団体協議会(広島県被団協)理事長で、被爆者として世界に核兵器廃絶を訴えてきた坪井直(つぼい・すなお)さんが24日、貧血による不整脈のため亡くなった。96歳。

広島工業専門学校(現広島大)の3年生で20歳だった1945年8月6日、学校へ向かう途中に爆心地の南約1.2キロの広島市役所付近で被爆し、上半身や顔にやけどを負った。似島(にのしま)(広島市南区)の野戦病院に逃れたが数日後に意識を失い、終戦も知らないまま40日以上、生死の境をさまよった。戦後は、広島県呉市や広島市の公立中学校で数学教師を務めた。自ら「ピカドン先生」と名乗り、毎年8月6日には子供たちに被爆体験を伝えた。中学校長を最後に86年に定年退職した。

「アベノマスク」など8200万枚が倉庫に 保管費用は6億円
新型コロナウイルス対策として国が福祉施設や全世帯に配布した、通称「アベノマスク」を含む布マスクについて会計検査院が調査したところ、調達した全体の3割近い約8200万枚(約115億円相当)が、今年3月時点で配布されずに倉庫に保管されていたことが、関係者への取材で判明した。3月までの保管費用は約6億円に上るという。

ガソリン、平均167円 8週連続で値上がり―経産省
経済産業省が27日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの店頭価格(25日時点)は、全国平均で前週比2円70銭上昇の167円30銭となった。値上がりは8週連続。原油価格の高騰が響き、2014年9月以来、約7年ぶりの高値が続いている。値上がりは来週も続く可能性が高い。

アップル、再エネ100%供給先が倍増 日本はミネベアなど20社
米アップルは27日、同社向けの製品に100%再生可能エネルギーを使うサプライヤーが世界で175社を超え、1年間で倍増したと明らかにした。日本は前回公表した9社から20社に増えた。同社は2030年までに、サプライチェーン全体で温室効果ガスの排出の実質ゼロを達成すると宣言しており、日本企業の環境戦略にも影響を与えている。

同社によると、取り組みに参加する企業は、中国で50社、米国と欧州で各19社。日本はこれまでイビデンなど9社が参加していたが、新たにフジクラやミネベアミツミなどが入った。ただ、サプライヤーは米国で9千社以上、日本で約900社あるといい、導入はまだ一部にとどまる。日本は海外と比べて再エネのコストが高い状況もある。