東京・京都・沖縄「まん延防止」 政府、9日に追加適用決定
政府は8日、新型コロナウイルスの感染が再拡大する東京都、京都府、沖縄県を「まん延防止等重点措置」の適用対象に加える方針を固めた。9日に決定する。東京都は23区と八王子、立川、武蔵野、府中、調布、町田の6市、京都府は京都市、沖縄県は那覇市を対象区域とする考え。期間は3都府県とも週明けの12日からとし、東京は5月11日まで、京都と沖縄は同5日までの方向で調整している。
池江璃花子2冠 女子100自由形で3年ぶりV 日本選手権
東京オリンピックの代表選考を兼ねた競泳の日本選手権第6日は8日、五輪会場の東京アクアティクスセンターで行われた。女子100メートル自由形決勝は、白血病で長期療養していた池江璃花子(20)=ルネサンス=が53秒98で3年ぶり3回目の優勝を果たし、100メートルバタフライとの2冠を達成した。
アストラ社製接種後の血栓「極めてまれ」 EU当局が調査結果
英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンを接種した後に血栓の症状が報告されている問題で、欧州連合の欧州医薬品庁(EMA)は7日、血栓症を副反応と認める調査結果を発表した。また英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は7日、アストラ社製のワクチン接種後に血栓症が出た19人が死亡したと公表した。一方で、EMAとMHRAは、血栓が生じるのは「極めてまれ」としている。また同社製ワクチンはなお「効果がリスクを上回る」として、新型コロナ対策に有用だとの見解を示した。
参院2選挙、長野・広島で告示 コロナとカネが争点
菅政権にとって初の国政選挙となる参院広島選挙区の再選挙と参院長野選挙区の補欠選挙が8日、告示された。いずれも与野党対決の構図で、「政治とカネ」の問題や新型コロナウイルスの対応が争点となりそうだ。13日告示の衆院北海道2区補選とともに25日に投開票される。
広島再選挙は、公職選挙法違反(買収)の有罪判決が確定した河井案里氏=自民党を離党=の当選無効に伴うもの。立候補を届け出たのは、公明が推薦する自民新顔の西田英範氏(39)や、立憲民主、国民民主、社民が推薦し、共産が支援する諸派新顔の宮口治子氏(45)の他、NHK受信料を支払わない方法を教える党の新顔ら計6人。
長野補選は、立憲の参院幹事長だった羽田雄一郎氏が昨年末に新型コロナに感染して急逝したことに伴う。立候補を届け出たのは公明が推薦する自民新顔の小松裕氏(59)や、共産、国民、社民が推薦する立憲新顔の羽田次郎氏(51)の他、N党新顔の3人。
処理水海洋放出方針で与党動揺 次期参院選「東北全滅」危惧も
政府が13日にも、東京電力福島第1原発のタンクにたまる汚染処理水を海洋放出する方針を決定する見通しとなり、次期衆院選への影響を懸念する与党内に動揺が広がっている。首相官邸から福島など被災地選出議員への根回しもほぼなかったため、「なぜ今なのか」と菅義偉首相の判断をいぶかしむ声が少なくない。野党側からはさっそく反対論が出ている。
小室圭さん、結婚への思い変わらず 「誤情報を訂正」と文書公表
秋篠宮家の長女眞子さま(29)との婚約が内定している小室圭さん(29)が8日、週刊誌などで報じられている小室さんの母親を巡る金銭トラブルについて説明する文書を公表した。冒頭では「結婚に対する思いに変わりはありません」と明記。その上で文書の目的を「金銭トラブルと言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正すること」としている。文書は同日付でA4判24ページ。内容を4ページにまとめた概要も付いており、代理人の弁護士を通じ、各報道機関などにファクスした。
ソウル・釜山両市長選で野党勝利 文政権、さらに苦境に
ソウル・釜山両市長選が7日に投開票され、韓国メディアによると、両市長選ともに、文在寅政権への「審判」を訴えた最大野党の候補が当選を確実にした。来年3月の大統領選に向け、支持率低迷にあえぐ文大統領の政権運営はさらに厳しくなりそうだ。
韓国メディアの報道によると、釜山市長選では、李明博(イミョンバク)元大統領の政務首席秘書官を務めた保守系最大野党の朴亨埈(パクヒョンジュン)候補(61)が、文政権で海洋水産相を務めた進歩系与党の金栄春(キムヨンチュン)候補(59)に圧勝。ソウル市長選でも、元市長で野党の呉世勲(オセフン)候補(60)が文政権で中小ベンチャー企業相を務めた与党の朴映宣(パクヨンソン)候補(61)を退けた。
野党は文政権への批判を前面に押し出した。不動産高騰による格差拡大や、公社職員らの土地投機疑惑で文政権への風当たりが強まる中、野党候補は保守層だけでなく無党派層にも支持を広げた。