大震災10年、復興へ決意新たに 政府追悼式に両陛下参列
東日本大震災の発生から10年を迎えた11日、政府主催の追悼式が国立劇場(東京都千代田区)で開かれた。岩手、宮城、福島各県の遺族や被災者の代表、天皇、皇后両陛下、三権の長らが参列した。地震が発生した午後2時46分から1分間黙とうして犠牲者を悼み、復興に引き続き取り組む決意を新たにした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は見送られたため、開催は2年ぶりで、両陛下が出席されるのは初めて。首都圏1都3県で緊急事態宣言が続く中、招待者は例年の約7分の1の約220人とし、一般参列者の献花も中止された。
幼稚園連合会問題にも照準 野党、自民との関わりを調査へ
立憲民主党など野党は、全日本私立幼稚園連合会(東京都千代田区)で多額の使途不明金が発覚したことを受け、自民党との関わりを追及する方針だ。同連合会は同党の支援団体の一つとされており、使途不明金の一部が政界に流れた可能性を含め実態解明を進める。
変異株の割合、38.8%に増加 神戸市
神戸市は11日、新型コロナウイルスの英国型変異ウイルス(変異株)の感染について、3月4日までの2週間で新たに33人が確認されたと発表した。感染者に占める変異株の割合は、3月4日までの1週間で38.8%。2月25日までの1週間では21.9%、2月18日までの1週間では15.2%で、増加が続いた。神戸市で確認された英国型変異株の感染は計64人。市の担当者は「英国型の感染力が強い可能性を感じる」と話した。
NY、変異株感染が過半数
米東部ニューヨーク市の保健当局幹部は10日の記者会見で、同市で最近1週間に確認された新型コロナウイルス新規感染者のうち、英国由来とニューヨーク市由来の変異株の感染者数が計51%まで増加したと表明した。従来型より感染力が強いとして注意を呼び掛けた。
小泉・鳩山・菅の3元首相がそろい踏み 脱原発を訴える
小泉純一郎元首相は、東日本大震災から10年を迎えた11日、東京都内で講演した。東京電力福島第一原発事故について「人災」と述べ、原発は「安全じゃなかった。コストが先々まで莫大にかかる」として、持論の「原発ゼロ」を改めて訴えた。
小泉氏は「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」が開催したイベント「原発ゼロ・自然エネルギー100世界会議」に登壇。事故後、原発について学び、それまで原発が「安全、コストが安い、クリーンエネルギー」とされていたことが「全部うそだった」と感じたと述べた。「過ちて改めざる、これを過ちという」との言葉を胸に原発ゼロを訴えていると近況を語った。
IOC総会 バッハ会長 選手や関係者に中国製ワクチン提供を表明
国際オリンピック委員会(IOC)の総会はオンラインで2日目の会合が始まり、バッハ会長が東京大会と北京大会について、希望する選手や関係者に対して、中国製のワクチンを提供する考えがあることを明らかにした。これに先立ちバッハ会長は、中国のオリンピック委員会から「東京大会と北京大会の選手や関係者に対して中国製のワクチンを提供する」という申し出があったことを明らかにした。