ＧＤＰ落ち込み「戦後最悪」
コロナ危機が本格化した4～6月期の国内総生産（ＧＤＰ）の2次速報は、物価の影響を除いた実質（季節調整値）で前期（1～3月）比7.9%減、年率換算で28.1%減だった。先月公表の1次速報（年率27.8%減）から下方修正した。リーマンショックを超える戦後最悪の落ち込みとなった。8日、内閣府が公表した。
コロナ倒産、全国で500件に 帝国データバンク
信用調査会社の帝国データバンクは8日、新型コロナウイルスの影響による企業倒産が、全国で500件に達したと発表した。業種別では、レストランや居酒屋などの飲食店が69件で最も多く、以下、ホテル・旅館、アパレル小売店と続く。コロナ禍での外出自粛や消費意欲減退がサービス業を直撃した。倒産ではなく、事業継続をあきらめ、廃業として姿を消した事業者も相当数存在している。
ワクチン開発9社 「拙速な承認申請しない」
新型コロナウイルスのワクチン開発を行う世界の製薬・バイオ企業9社が8日、ワクチンの拙速な承認申請はしない、とする異例の共同声明を発表した。政治的思惑で承認プロセスが歪められえるとの懸念を打ち消す狙いがある。
台風15号の千葉県直撃から9日で1年 住宅などの復旧に遅れ
昨年の9月9日、台風15号は千葉県を直撃し、停電や断水が長期化するなど甚大な被害をもたらした。1年を前に、千葉県は復興状況についての会議を開き、復旧の遅れを出来るだけ早く終えられるよう対応を急ぐ方針を確認した。被害を受け公費の補助を受けて修理を終えた住宅は申請の63％、農業用ハウスは49％に止まり、復旧が遅れている状況も報告された。
大型加速器ＩＬＣ、基本構想の申請取り下げ
宇宙の謎に迫る大型加速器「国際リニアコライダー（ＩＬＣ）」の国内誘致について、高エネルギー加速器研究機構（ＫＥＫ）が8日、国が優先的に進める大型研究の基本構想「ロードマップ」への申請を取り下げたと発表した。約7700億円と巨額の建設費が見込まれる一方、海外政府からの資金提供の目処も立っておらず、ロードマップに載らないことで早期の誘致実現は厳しくなった。
