チェルノブイリ原発で「ロシア軍が電力を切断」 電力会社が発表
ロシア軍の侵攻が続くウクライナの北部にあるチェルノブイリ原発で、ロシア軍が9日、外部からの電力供給を切断した。ウクライナ国営電力会社ウクルエネルゴが発表した。施設全体に電力が全く供給されない状態になっているという。使用済み核燃料が貯蔵されている施設があり、冷却ができなくなれば放射性物質が放出される恐れがあるとしている。
輸入小麦価格17%引き上げ 過去2番目の高さ、食品値上げ懸念
農林水産省は9日、輸入小麦を2022年4~9月に民間へ売り渡す価格について、主要5銘柄の平均で1トン当たり7万2530円にすると発表した。前期(21年10月~22年3月)より17.3%引き上げ、金額は過去2番目の高さとなる。小麦粉の価格に転嫁されると、パンや麺類などさまざまな食品の一層の値上げを招きそうだ。引き上げは3期連続。
高温と乾燥に見舞われた北米の不作で国際価格が高水準に推移していることが主因で、ウクライナ情勢を踏まえた足元の価格急騰も一部反映されている。円安基調で推移している為替も影響した。現行の算定方法となった07年以降では、08年10月~09年3月(7万6030円)に次ぐ高さ。
ガソリン補助金、17円70銭に引き上げ 価格水準の維持狙い
経済産業省は9日、ガソリンなど燃油価格の急騰抑制策について、石油元売り会社に支払う補助金額を10日から1リットル当たり17円70銭にすると発表した。これまでの5円では抑制効果に限界が出ており、大幅に拡充して経済への影響を緩和する。7日時点のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は前週に比べて1リットル当たり1円80銭高い174円60銭。値上がりは9週連続で、2008年9月以来、約13年半ぶりの高値水準となった。
全国で新たに6万3742人感染 死者は215人 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者は9日、全国で新たに6万3742人確認された。前週の水曜日と比べ、約8900人少なかった。重症者は前日から27人減って1321人。死者は215人だった。東京都の新規感染者は1万823人で、4日ぶりに1万人を超えたものの、前週水曜日を下回った。
【1年前の今日の出来事】 2021年3月9日