2022年3月10日 今日の出来事

【韓国 激戦制し、尹錫悦氏が新大統領に】

韓国大統領に尹錫悦氏 激戦制し5年ぶり保守政権復活

韓国大統領選 野党の尹錫悦氏が当選

9日に投開票された韓国大統領選挙は開票の結果、保守系の最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長(61)が、進歩系の与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事(57)を破り、当選した。朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾・罷免で下野した保守政権が5年ぶりに復活する。5月10日に就任する。

中央選挙管理委員会によると、得票率は尹氏が48.56%、李氏が47.83%で、その差はわずか0.73ポイント。得票数の差は、無効票の30万7000票余より少ない24万7000票余で、歴代大統領選で最も僅差の大接戦となった。

【ウクライナ情勢】

停戦進展なし、協議は継続か ロシア・ウクライナ外相が会談―侵攻後初、トルコ仲介
ロシアのラブロフ外相ウクライナのクレバ外相は10日、トルコのチャブシオール外相も交え、トルコ南部アンタルヤで約1時間半にわたって会談した。ロシアが2月24日にウクライナへの本格侵攻を開始して以来、両国外相が対面で会談するのはこれが初めて。

クレバ氏は会談後の記者会見で、ウクライナ側が求める即時停戦については「進展がなかった」と述べた。これに対し、ラブロフ氏はクレバ氏と別の部屋で行った会見で、「ウクライナでの軍事作戦は計画通りに行われる」と主張。ベラルーシでの停戦交渉を継続していく意向を示した。また、米欧の動きを念頭に、ウクライナへの武器供給は「責任を負う」と警告した。。

ウクライナの産院に空爆 ゼレンスキー氏、ロシアを非難

南東部マリウポリの産科病院をロシアが空爆

ウクライナ政府は9日、一時停戦状態の東部ドネツク州マリウポリで、ロシア軍が産婦人科・小児科病院を空爆したとしてロシア側を非難した。出産直前の女性ら17人が負傷したという。ゼレンスキー大統領は「子供たちは、残骸の下にいる。残虐行為だ!」とロシア軍を非難した。

ロシア、北方領土に免税特区 大統領署名で法案成立
ロシアのプーチン大統領は9日、ロシアが実効支配する北方領土に免税特区を創設するための法案に署名し、同法は成立した。進出する内外企業に対し、20年間にわたって税優遇措置を適用する。プーチン氏は昨年9月、クリール諸島(北方領土と千島列島)に法人税などを減免する特区を創設する計画を一方的に発表。日本政府は特区計画は領土問題をめぐる日本の立場と相いれないとして抗議していたが、ロシアはこれを無視した。法案は今月4日に上下両院で可決されていた。

【東日本大震災 3月11日で11年】

東日本大震災、避難はなお3万8139人 関連死は3784人

東日本大震災による津波で浸水した岩手県陸前高田市=平成23年3月12日

関連死を含む死者・行方不明者が2万2207人と戦後最悪の自然災害となった東日本大震災から11日、11年となる。東京電力福島第1原発事故によって今もほとんど避難指示が解除されていない337平方キロの帰還困難区域が福島県7市町村に残り、避難者は全国47都道府県に3万8139人いる。警察庁のまとめでは、死者1万5900人、行方不明者2523人。復興庁によると、震災や原発事故に伴う避難で衰弱するなどして死亡した関連死は3784人となった。厚生労働省の集計では、震災に関連した自殺者が246人いる。

【東京大空襲から77年】

東京大空襲から77年 慰霊の法要 遺族などが祈りをささげる社会

言問橋のたもとにたつ追悼碑に花を捧げる人たち=東京都台東区

一晩で約10万人が命を落としたとされる東京大空襲から77年となった10日、犠牲者の遺骨が納められている東京都慰霊堂(墨田区)で法要が営まれた。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、遺族や参列者らは空襲の記憶継承を誓い、世界平和を祈った。

全国で新たに6万1155人感染 前週木曜から約9000人減
新型コロナウイルスの感染者は10日、全国で新たに6万1155人確認された。前週木曜日と比べ約9000人減った。重症者は前日より1人多い1322人。死者は189人だった。東京都の新規感染者は1万80人。2日続けて1万人を超えたものの、前週木曜より約2200人少なかった。

泉佐野ふるさと納税訴訟、交付金減額取り消しを国に命令 大阪地裁
ふるさと納税制度で多額の寄付金を集めたことを理由に特別交付税を減額したのは違法だとして、大阪府泉佐野市が国に決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、大阪地裁は10日、国の対応を違法と判断し、減額決定を取り消した。山地修裁判長は「地方交付税法の委任の範囲を逸脱している」と述べた。

判決などによると、総務省は2019年12月、地方交付税法の省令を改正し、ふるさと納税の収入を特別交付税の算定要素に加えた。18年度に全国トップの約497億円の寄付金を集めた泉佐野市は、19年度の交付額を約5300万円と算定され、前年度から約4億4000万円減になった。

【1年前の今日の出来事】 2021年3月10日