2021年5月21日

モデルナとアストラゼネカのワクチン承認 一部は24日から使用
厚生労働省は21日、米バイオ企業モデルナ社製と英製薬大手アストラゼネカ社製の新型コロナウイルスワクチンを正式に承認したと発表した。20日に厚労省の専門部会が、緊急時などの条件の下で通常よりも手続きを簡略化できる「特例承認」による承認を了承していた。

モデルナ製は24日から東京、大阪に国が開設する大規模接種センターなどで使用を始める。一方、アストラ製は接種後ごくまれに血栓が生じる事例が海外で報告されていることを考慮し、承認後も当面接種を見合わせる。

インド株「脅威」と厚労相 感染力は英国株の1.5倍か
インドなどで広がる新型コロナウイルスの変異株の感染力の強さへの懸念が強まっている。科学的に証明しきれていないが、田村憲久厚生労働相は21日の閣議後会見で、感染しやすい英国株より1.5倍の感染力がありうるとの専門家の見方を示し「非常に脅威を感じている」と強調した。コロナ対策分科会の尾身茂会長も警戒が必要との認識を示した。

全国で新たに5252人感染
新型コロナウイルスの感染者は21日、全国で新たに5252人が確認された。重症者は1294人と過去最多。死者は113人増え1万2190人になった。

北海道は全国最悪レベルの状況 過去最多の727人感染
北海道では21日、新型コロナウイルスの感染者が新たに727人確認された。13日の712人を上回り過去最多を更新し、3日連続で600人を超えた。新たな死者は12人で、うち10人が札幌市内。感染力が強いとされる変異ウイルスが猛威を振るっており、全国でも最悪レベルの感染状況だ。鈴木直道知事は定例会見で「最大限の危機感を持って感染拡大を食い止めたい」と述べ、16日からの緊急事態宣言後初となる今週末の外出自粛を呼びかけた。

沖縄県で過去最多の207人が感染 90代女性が死亡
21日、新たに207人が新型コロナウイルスに感染し、那覇市の90代の女性1人が死亡したと発表した。1日あたりの新規感染者数は、19日の203人を超えて、過去最多となった。県内の感染確認は延べ1万4701人、新型コロナに関連する死者は148人となった。

ガザ衝突、停戦で合意 イスラエルとハマス―死者240人超
イスラエル政府は20日(日本時間21日未明)、治安閣議を開き、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの停戦を決めた。声明では「双方が無条件で攻撃を停止する」と強調。AFP通信によると、ハマスも受け入れ、ハマスと協力関係にある武装組織「イスラム聖戦」も同意した。交戦開始から10日ぶりに停戦にこぎ着けたが、今後は合意に実効性が伴うかが焦点となる。

報道によれば、停戦は21日午前2時(日本時間同8時)に発効した。仲介したエジプトのメディアは、シシ大統領が停戦維持を目的にイスラエルとガザなどに代表団の派遣を指示したと伝えた。

河井案里元参院議員に5年間立候補禁止、連座制適用 広島高裁判決
2019年参院選広島選挙区の公職選挙法違反(運動員買収)事件を巡り、広島高検が河井案里・元参院議員(47)に「連座制」を適用して同選挙区から5年間の立候補禁止を求めた訴訟の判決で、広島高裁(横溝邦彦裁判長)は21日、請求通り、案里氏に立候補禁止を命じた。

判決によると、案里氏の元公設第2秘書(55)は参院選投開票日前後の19年7月、車上運動員14人に日当の上限を超える違法な報酬を支払った。横溝裁判長は、元秘書が連座制の対象となる「組織的選挙運動管理者等」にあたると認定した。連座制は、秘書や陣営幹部らの選挙違反で候補者本人が当選無効となり、その選挙区からの立候補が制限される制度。

ニシキヘビの捜索打ち切り 神奈川県警戸塚署
神奈川県警戸塚署は21日、横浜市戸塚区のアパートから逃げ出した体長約3.5メートルのアミメニシキヘビの捜索を打ち切った。岡本学副署長は「有力情報がなく、中止はやむを得ない。新たな目撃情報などがあれば再開もあり得る」と話している。消防や横浜市は当面の間、捜索を続ける。