維新・梅村みずほ議員の国会質問は大暴言! 遺族ら抗議「事実無根」、ウィシュマさんの死を冒瀆 

日本維新の会の梅村みずほ参院議員の発言で、国会は一時騒然 政治・経済

「事実無根」遺族ら抗議 ウィシュマさん巡る維新・梅村みずほ氏発言

「事実無根」遺族ら抗議 ウィシュマさん巡る維新・梅村みずほ氏発言(朝日新聞 2023年5月17日 19時53分)

日本維新の会の梅村みずほ参院議員の国会での発言をめぐり、名古屋出入国在留管理局で2021年3月に亡くなったスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族らが17日、東京都内で記者会見し、「まったく事実にもとづかない発言。ウィシュマさんの尊厳を踏みにじり、遺族を深く傷つけるものだ」と抗議し、撤回と謝罪を求めた。

梅村氏は12日、入管難民法改正案を審議する参院本会議で党を代表して質問。入管施設に収容されたウィシュマさんの支援をめぐって「よかれと思った支援者の一言が、ウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できない」と主張。「支援者の助言は、かえって収容者にとって見なければよかった夢、すがってはいけない『わら』になる可能性もある」と述べた。

国を相手取り提訴している遺族の弁護団が16日に梅村氏に質問状を送り、発言の根拠をただした。「支援者の一言が原因でウィシュマさんに病気になれば仮釈放してもらえると淡い期待を抱かせたのか」との質問に、梅村氏は16日の参院法務委で回答し、「事実はありません。しかし、可能性は否定できません」と発言。「ハンガーストライキによる体調不良で亡くなったのかもしれない」などと答えていた。

遺族は会見で「詐病やハンストといった発言は事実無根だ」として梅村氏への「強い抗議」を表明した。妹のワヨミさん(30)は監視カメラのビデオ映像に言及し、「ビデオを見れば、姉が病気だったのは明らか。詐病など一切ない」と反論。もう一人の妹のポールニマさん(28)は「ビデオを見れば姉がどれほど苦しんでいたかわかるはず。姉は食べたいけど食べられないとか、病院に連れて行ってと懇願していた」と訴えた。

名古屋入管でウィシュマさんに面会した支援団体「START」も「ウィシュマさんに『病気になれば仮放免される』と発言したことは一度もない」として梅村氏に抗議した。

維新・梅村みずほ議員の国会質問は大暴言!入管側の意図を代弁し、ウィシュマさんの死を冒瀆

維新・梅村みずほ議員の国会質問は大暴言!入管側の意図を代弁し、ウィシュマさんの死を冒瀆(日刊ゲンダイ 公開日:2023/05/17 15:15 更新日:2023/05/17 15:15)

維新の梅村みずほ議員の国会での入管法改正への代表質問があまりに酷いと問題になっているのをご存じだろうか。

彼女はまず入管内で亡くなったウィシュマさんのビデオを見て「落涙した」と寄り添うような所感を述べた後、「よかれと思った支援者の一言」が「『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながった」などと言い出した。

これは明らかに間違いだ。支援者は誰もそんなことは言っていないと主張している。言ったという確かな証拠もない。しかも「医師から詐病の可能性」というこの医師は、亡くなる2日前に診療した精神科医だ。その時彼女に必要だったのは点滴である。なのにそれを与えず内科ではなく精神科医を呼ぶというのが常軌を逸している。「詐病の可能性」も入管側が言ったことで医師の主張ではない。

しかしこれをあたかも真実のようにミスリードする梅村議員。それは支援者を誹謗中傷し、ウィシュマさんの死を冒涜する暴言だ。

国会の場にはウィシュマさんの遺族もいた。その面前で、その(維新議員に特有の)端正な顔立ち、おとなしそうな物腰に相反する、このような発言は人の心を持たない鬼の所業である。

「支援者の助言は、かえって収容者にとって見なければよかった夢、すがってはいけない『わら』になる可能性もある」「可能性もある」などと逃げ道をつくっているが、語るに落ちるとはこのことだ。

収容者の「人間的な扱いを受ける」「いつかはここを出られる」といった思いは決してかなわぬ「見なければよかった夢」であり、支援者に期待するのは「わらにもすがる」行為であると、鼻で笑っているのである。

■維新は自民党の先棒を担ぐ小悪党

さらに次の国会では「ハンガーストライキが死因の可能性」などとすでに否定されたことを言い、「事実ではない。が可能性はある」を繰り返して国会でひたすら妄想妄言を繰り返す。何が目的なのかさっぱりわからない。

ただでさえ難しい日本の難民認定を2回落ちたら強制送還という入管法改悪。送還されたら自国で殺されるかもしれない人がいる、だから難民なのだ。だから大勢の人が反対している。

国もマスコミも教育すらも、人権意識をうたわない。だから国民も勘違いする。外国人労働者にも人権はあるのだ。いや犯罪者にも収監者にも人権はあるのだ。病気になったら医者に診てもらう。こんな当たり前のことが行われていない。

そもそもこのやり方は維新ならではで、誰かに問題のある爆弾発言をさせ、それに対して議論沸騰して瑣末な問題に時間をかけさせている間に法案を通すという姑息なやり方だ。江戸時代の盗賊が近隣の家に火付けをし、火事で人々が騒ぐ中、別場所で盗みを働くようなものだ。維新は自民党の先棒を担ぐ小悪党だ。

梅村議員の辞職勧告などに時間を取られてはいけない。こういう妲己のようなやからは自然に滅びる。入管法改正を阻止するのが先決だ。

ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。