たまった硬貨を手軽に紙幣などに換えられます! コインスター

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「硬貨の入金有料」対策になるか 「コインスター」で商品や紙幣と交換(JCAST 2022年02月02日19時30分)

ゆうちょ銀行では、硬貨の入金時などに枚数に応じた手数料がかかるようになった。窓口の場合は「硬貨取扱料金」により、51~100枚だと550円だ。1円玉のみを入金した場合、手数料が金額を上回り損するかもしれない。

この対策になるだろうか。スーパーマーケットなどで提供されている「コインスター」というサービスだ。小銭を「コインスター・マシン」という機械に投入すると、設置店舗の商品の購入や、紙幣などとの交換に使える「引換券」が発行される。手数料はかかるが、ゆうちょ銀と比べて安くなるケースも。

1円、10円を大量交換なら「お得」に

コインスターの手数料は9.9%だ。仮に1万円分を投入した場合は990円発生し、引換券は9010円分となる。そのため、1円玉だけを大量投入しても、手数料で「赤字」となる心配はない。商品購入に使った場合、引換券との差額は現金にてお釣りでもらえる。紙幣への交換は、設置店舗のサービスカウンターなどで対応する。余ったお金は硬貨で戻るが、交換前と比べてぐっと減らせる。

仮にゆうちょ銀行の窓口に10円硬貨500枚、合計金額5000円を入金したとしよう。「硬貨取扱料金」で101枚から500枚を持ち込んだ場合の規定により、手数料は825円かかる。コインスターなら手数料は合計金額5000円の9.9%で495円のため、330円分安い。

1円玉だとその差は顕著。1円玉500枚、合計500円をゆうちょ銀に持ち込むと、手数料は825円で「赤字」だ。コインスターだと500円の9.9%で手数料は計算上「49.5」円で済む。

一方、100円硬貨を500枚の場合だと、「硬貨取扱料金」の手数料は変わらず825円。コインスターだと5万円の9.9%で4950円かかり、圧倒的にコインスターが高い。硬貨の金額によっては使い分けが必要になるだろう。

12月から利用が増えた

コインスターカントリーマネジャーの宇佐美航氏に取材した。日本では2018年に設置を開始。22年2月1日現在は関東地方、中部地方や近畿地方、福岡県を中心に約260台を数える。

引換券の利用方法は設置店や流通企業により異なり、商品は購入できるが紙幣への交換不可という店がある。ただ大半の設置店舗では、紙幣との交換にも対応していると話す。今後も設置エリアを積極的に拡大したいとのこと。

利用にあたり、硬貨枚数そのものに制限はない。ただし、一度の利用可能合計金額は「5万円」まで。仮に1円玉のみであれば、5万枚が限度となる。マシンは毎分600枚以上の速さで、枚数や金額の算出を行う。

宇佐美氏によると、コインスターの利用実績は2021年12月から急伸しているという。ゆうちょ銀行の「硬貨取扱料金」に関する報道が増えた時期と重なる。「たまった硬貨を整理したいという需要が喚起されたのではないでしょうか」。

また、低額な硬貨を多く処理したい場合には、コインスターの利用が得だと考える人が多くなったのではないかと推測した。

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